2010年08月05日
「無関心の反対は愛」
「無関心の反対は 愛!」
看護の基礎で耳にするマザー・テレサの言葉です!
このところ幼児虐待や高齢者の所在不明などの
ニュースが続きますね。。
虐待の質の陰湿さ、母性とはかけ離れた未熟な親の行動・・
親兄弟の居所が分からず、希薄に成った家族の絆・・・
それぞれ、その現実に至るまでには
色々なバックグラウンドがあったでしょう。。。
これらのニュースの根源を単衣に括って総括するのは
あまりにも安易過ぎることでしょう。
それでも誰かが、何処かで何かの手を差し伸べられていたら・・・
そう言う声も多く聞きます。。
お互いを気遣い合える関係、そんな当たり前の事が難しくなった現在。
周りに無関心でいることに私も含め慣れてしまったのでしょう。。
無関心の反対は 愛
マザーの言葉を思い出す日々です。。
看護の基礎で耳にするマザー・テレサの言葉です!
このところ幼児虐待や高齢者の所在不明などの
ニュースが続きますね。。
虐待の質の陰湿さ、母性とはかけ離れた未熟な親の行動・・
親兄弟の居所が分からず、希薄に成った家族の絆・・・
それぞれ、その現実に至るまでには
色々なバックグラウンドがあったでしょう。。。
これらのニュースの根源を単衣に括って総括するのは
あまりにも安易過ぎることでしょう。
それでも誰かが、何処かで何かの手を差し伸べられていたら・・・
そう言う声も多く聞きます。。
お互いを気遣い合える関係、そんな当たり前の事が難しくなった現在。
周りに無関心でいることに私も含め慣れてしまったのでしょう。。
無関心の反対は 愛
マザーの言葉を思い出す日々です。。
2010年08月03日
暑中お見舞い申し上げます!
毎日暑い日が続いていますね!
皆さんもこの猛暑には、ウンザリされていらっしゃる事でしょうけれど
どうぞ無理なさらずに、お元気でお過ごしくださいませ。
ランディも私も研究室でこんなことしながら
いっときの涼を楽しんで、暑さを凌いでいます!
補講と追試になった学生さんも今週末までには
すべてのスケジュールを終えて前期終了になります。
私達も追試採点が終われば学部の仕事もひと段落(^^)
来週にはゼミの研修会でチョッとお出かけしますけど
今回も教授のお言葉に甘えてランディ同伴です(^^;)
それを楽しみにもうひと頑張り病院業務をこなしましょう!
週末には立秋、暦の上ばかりの秋の訪れですが
この夏は連日熱中症患者さんの搬送に追われ
重篤な症例の患者さんも多く、中にはお力になれないケースも・・・
怖いのは高齢患者さんの身に襲いかかる後遺症。
熱中症ぐらいと甘く考えて直ぐ回復すると思っても
実際には脳障害など後遺障に悩まされる方も多い事をお忘れなく。。。
無理の無いようお過ごしくださいね!
さて、私はこれから勤務です。
準夜帯は比較的熱中症患者さんの搬送は少ないのですが
夏休みに入ってから目立つのは
花火による火傷事故の患者さんです。
お子さんに限らず、大人の方も衣服に火が飛び火して燃え移り
大火傷を負われた患者さんの搬送もありますので
お子さんとの楽しい花火の時間も、
火の向きなどを気に掛けてあげてお楽しみくださいね!
2010年07月29日
ランディと城ヶ島散歩
大学の授業も一区切りつき、
夏休み前は前期試験を残すだけになったので
学生さんたちには悪いけど久しぶりに3連休を取って里帰りです!
試験問題作るのにも1週間以上掛かったんですから
皆さんそれなりの高得点を挙げてくださいね。
だって、追試問題を作るのも結構大変なのですから(^^;)
5月以降勤務シフトと大学での講義の兼ね合いがズレ
その上改正臓器移植法施行準備に明け暮れていたので
連休自体を取れなかったので、3連休は夏休み気分です!
そこで久しぶりに実家へ帰省したのですが
相変わらず母は顔を見るたびに「THE KONKATSU!」
まだ熱中症の心配をする必要は無さそうでした。。。
そんな母の嫌味を聞こえない振りして
ランディのお散歩へいつもの海岸へ行こうとしたら・・・
そうです! 季節はもう真夏!!
海岸はビーチパラソル満開の人人人。。。
湘南に比べるとそれほどの混雑ではないのですが
それでもランディと歩くにはチョッと気が引けるかなぁ。。
なので車に乗って城ヶ島までミニドライブ♪
久しぶりに来た公園はやはり穴場のようでご覧の通り(^^)
暑さのせいも有るかも知れないけれど
ここはいつもこんな感じに空いているんですよ(^^)
遠くに房総も眺められ気持ちの良い風が吹いているのですが・・・
ランディのヘアスタイルは???
芝生広場で少し走り回っていたら、
サイクリストで有名な芸能人の方がお友達数人で走っていました。
そう言えばこの方もこちらに住まいが有るんでしたっけ!
波打ち際まで遊歩道が設置されているので
磯遊びも出来るのですが、ここはダイビングポイントとしても有名で
この日も何人かのグループがダイブしていました。
久しぶりの実家なのでランディものんびりムードのお散歩でした!
余り暑いので首にはクールバンダナ。
そしてシャツは着ているほうが熱を発散して
体表温度が下がるという機能性メッシュと言う
私より高価な服装でお散歩満喫のランディでした。。
たまのゆっくりしたお散歩タイムだったので
私も少しリフレッシュできたけれど。。。
この日の晩も母からの「孫の顔が・・・」の小言に悩まされました(^^;)
母曰く、
「うちは隔世遺伝だから、あなたの子供は私に似て美人になる!」
これって、どういう意味ですか!?
夏休み前は前期試験を残すだけになったので
学生さんたちには悪いけど久しぶりに3連休を取って里帰りです!
試験問題作るのにも1週間以上掛かったんですから
皆さんそれなりの高得点を挙げてくださいね。
だって、追試問題を作るのも結構大変なのですから(^^;)
5月以降勤務シフトと大学での講義の兼ね合いがズレ
その上改正臓器移植法施行準備に明け暮れていたので
連休自体を取れなかったので、3連休は夏休み気分です!
そこで久しぶりに実家へ帰省したのですが
相変わらず母は顔を見るたびに「THE KONKATSU!」
まだ熱中症の心配をする必要は無さそうでした。。。
そんな母の嫌味を聞こえない振りして
ランディのお散歩へいつもの海岸へ行こうとしたら・・・
そうです! 季節はもう真夏!!
海岸はビーチパラソル満開の人人人。。。
湘南に比べるとそれほどの混雑ではないのですが
それでもランディと歩くにはチョッと気が引けるかなぁ。。
なので車に乗って城ヶ島までミニドライブ♪
久しぶりに来た公園はやはり穴場のようでご覧の通り(^^)
暑さのせいも有るかも知れないけれど
ここはいつもこんな感じに空いているんですよ(^^)
遠くに房総も眺められ気持ちの良い風が吹いているのですが・・・
ランディのヘアスタイルは???
芝生広場で少し走り回っていたら、
サイクリストで有名な芸能人の方がお友達数人で走っていました。
そう言えばこの方もこちらに住まいが有るんでしたっけ!
波打ち際まで遊歩道が設置されているので
磯遊びも出来るのですが、ここはダイビングポイントとしても有名で
この日も何人かのグループがダイブしていました。
久しぶりの実家なのでランディものんびりムードのお散歩でした!
余り暑いので首にはクールバンダナ。
そしてシャツは着ているほうが熱を発散して
体表温度が下がるという機能性メッシュと言う
私より高価な服装でお散歩満喫のランディでした。。
たまのゆっくりしたお散歩タイムだったので
私も少しリフレッシュできたけれど。。。
この日の晩も母からの「孫の顔が・・・」の小言に悩まされました(^^;)
母曰く、
「うちは隔世遺伝だから、あなたの子供は私に似て美人になる!」
これって、どういう意味ですか!?
2010年07月22日
熱中症は身近で起きます!
梅雨明け以降、こちらでは朝7時には30℃を超える猛暑!
皆さんのお住まいの地域でも、この暑さは同じでしょう!?
そんな猛暑の中、搬送が増えるのは熱中症。
これは結構思い当たるのですけれど・・・
この所、搬送されてくる時間帯が増えているのが早朝です!
今までの熱中症発症が多い時間帯と言うと
日中のお昼前から夕方頃までが多かったのですが
ここ数年、激増傾向にあるのが早朝の時間帯です。
患者さんもそれまでのクラブ活動中の学生さんや
日中外仕事で汗を流される方々が多かったのですが
早朝の時間帯にしめる割合の多くはご年配の方です!
夜間、布団の中で熱中症になる方が多く
朝方痙攣しているところをご家族に発見され119要請。
そう言うケースが増えています。
お歳を重ねるごとに室内温度の変化に気付くのに時間が掛かり
それほど暑くないからと、就寝時に冷房を付けなかったり
物騒だから窓は開けないで寝てしまうという方も多いようです。
勿論、このご時勢窓は閉めて寝るのは高層マンションでも
当たり前に成っていますが、室温の上昇がないように
寝付くまでは冷房を駆けて十分涼しくされる事や
就寝時にも扇風機などで空気の室内循環を心がけると
体調にも電気代にも優しいエコになると思います。
扇風機の風は直接身体にかからないように向きを調整し
冷房で涼んだ室温を上げないよう、上を向けてまわすと
上部の熱い空気が下がり、循環が起こるので体温上昇も
抑えられるといわれています。
自分では暑さや湿度を感じていなくても
篭った室内では発汗も侭ならず、体温調整が出来ずに
寝ている間に熱中症になっていますのでご注意くださいね!
特にお年寄りと同居されていらっしゃる方は
その室温管理にご留意されて、適切な就寝環境を
整えて上げられると、体調管理も兼ねていいのではないでしょうか!?
私も来週には久しぶりにお休みが取れそうなので
ランディ連れて実家に顔を出して来ようかと思います。
母に室温管理などと言うと、
「年寄り扱いして」と怒られるのですけれど・・・(^^;)
まだ暫く猛暑が続きそうですから
皆さんもどうぞご自愛のほどお忘れなくお過ごしくださいね!
皆さんのお住まいの地域でも、この暑さは同じでしょう!?
そんな猛暑の中、搬送が増えるのは熱中症。
これは結構思い当たるのですけれど・・・
この所、搬送されてくる時間帯が増えているのが早朝です!
今までの熱中症発症が多い時間帯と言うと
日中のお昼前から夕方頃までが多かったのですが
ここ数年、激増傾向にあるのが早朝の時間帯です。
患者さんもそれまでのクラブ活動中の学生さんや
日中外仕事で汗を流される方々が多かったのですが
早朝の時間帯にしめる割合の多くはご年配の方です!
夜間、布団の中で熱中症になる方が多く
朝方痙攣しているところをご家族に発見され119要請。
そう言うケースが増えています。
お歳を重ねるごとに室内温度の変化に気付くのに時間が掛かり
それほど暑くないからと、就寝時に冷房を付けなかったり
物騒だから窓は開けないで寝てしまうという方も多いようです。
勿論、このご時勢窓は閉めて寝るのは高層マンションでも
当たり前に成っていますが、室温の上昇がないように
寝付くまでは冷房を駆けて十分涼しくされる事や
就寝時にも扇風機などで空気の室内循環を心がけると
体調にも電気代にも優しいエコになると思います。
扇風機の風は直接身体にかからないように向きを調整し
冷房で涼んだ室温を上げないよう、上を向けてまわすと
上部の熱い空気が下がり、循環が起こるので体温上昇も
抑えられるといわれています。
自分では暑さや湿度を感じていなくても
篭った室内では発汗も侭ならず、体温調整が出来ずに
寝ている間に熱中症になっていますのでご注意くださいね!
特にお年寄りと同居されていらっしゃる方は
その室温管理にご留意されて、適切な就寝環境を
整えて上げられると、体調管理も兼ねていいのではないでしょうか!?
私も来週には久しぶりにお休みが取れそうなので
ランディ連れて実家に顔を出して来ようかと思います。
母に室温管理などと言うと、
「年寄り扱いして」と怒られるのですけれど・・・(^^;)
まだ暫く猛暑が続きそうですから
皆さんもどうぞご自愛のほどお忘れなくお過ごしくださいね!
2010年07月16日
明日からです・・・
このところ通常の救命処置業務の合間を縫って
毎日のように会議やシュミレーションの実施訓練に明け暮れています。
その内容は、明日17日に全面施行を迎える改正臓器移植法!
今までのような脳死判定のみでなく、
新たに15歳未満の脳死下での臓器提供が可能になるため、
ガイドラインでは、臓器提供に係る意思表示や
小児の臓器提供を取り扱う医療施設、虐待児への対応などを
規定されています。
これに伴い何度もの確認会議や、実際に小児脳死患者さんの
搬送があった際のシュミレーションなどの実地訓練も連日行われ
救命の業務とあわせて可也現場は混乱している状態です。
でも時間は明日に迫っているので、もしかしたら明日にも
そのような症例が発生するとも限りません。
どのケースであろうと対応できる状態にしなければ
提供をする側・される側、どちらの患者さんやそのご家族にも
申し訳ありませんので疲れた身体に鞭打って訓練しています。
臓器提供のお話ばかりは、
病気にならないよう注意して・・とばかりは言えないもので、
どう手をつくしてもお力に成れない場合には
その臓器を大切に生への架け橋として、必要とされる患者さんが
何処かで待っていることも事実なのですから
提供する側・される側の立場の違いから、
一概にどうこう言えない問題です。
そして日本人の倫理観や精神論も加味される問題でも有るので
現場スタッフも無理じいすることも出来ないでしょう。
法律が出来て一年の告知期間を過ぎるというけど
それほど身近にこの法律が明日施行され
もしかしたら自分や家族がその対象になりうると
実際に理解されている国民がどれほど居るのかも疑問です。
いずれにしても一番最初にそう言う症例患者さんを
受け入れる可能性の高い私達は、万全の状態を維持していなければ
すべての患者さんに迷惑をお掛けすることになりますから
出来うるベストの準備をして備えなければいけないのですよね。
今しばらくこう言う忙しさが続くので、
更新頻度が落ちるかもしれませんが、よろしくお付き合い下さいね!
毎日のように会議やシュミレーションの実施訓練に明け暮れています。
その内容は、明日17日に全面施行を迎える改正臓器移植法!
今までのような脳死判定のみでなく、
新たに15歳未満の脳死下での臓器提供が可能になるため、
ガイドラインでは、臓器提供に係る意思表示や
小児の臓器提供を取り扱う医療施設、虐待児への対応などを
規定されています。
これに伴い何度もの確認会議や、実際に小児脳死患者さんの
搬送があった際のシュミレーションなどの実地訓練も連日行われ
救命の業務とあわせて可也現場は混乱している状態です。
でも時間は明日に迫っているので、もしかしたら明日にも
そのような症例が発生するとも限りません。
どのケースであろうと対応できる状態にしなければ
提供をする側・される側、どちらの患者さんやそのご家族にも
申し訳ありませんので疲れた身体に鞭打って訓練しています。
臓器提供のお話ばかりは、
病気にならないよう注意して・・とばかりは言えないもので、
どう手をつくしてもお力に成れない場合には
その臓器を大切に生への架け橋として、必要とされる患者さんが
何処かで待っていることも事実なのですから
提供する側・される側の立場の違いから、
一概にどうこう言えない問題です。
そして日本人の倫理観や精神論も加味される問題でも有るので
現場スタッフも無理じいすることも出来ないでしょう。
法律が出来て一年の告知期間を過ぎるというけど
それほど身近にこの法律が明日施行され
もしかしたら自分や家族がその対象になりうると
実際に理解されている国民がどれほど居るのかも疑問です。
いずれにしても一番最初にそう言う症例患者さんを
受け入れる可能性の高い私達は、万全の状態を維持していなければ
すべての患者さんに迷惑をお掛けすることになりますから
出来うるベストの準備をして備えなければいけないのですよね。
今しばらくこう言う忙しさが続くので、
更新頻度が落ちるかもしれませんが、よろしくお付き合い下さいね!
2010年07月12日
う~ん、困ったぁ。。。
深夜の飲食店からの搬送でした。
現場の救急隊員さんからの報告から
恐らくアッペ(急性虫垂炎・盲腸)の疑いです。
本来アッペなら余程2次救急病院が一杯でなければ
こちらへ搬送されるのはそれほど多くは無いのですが。。。
患者さんは30代 男性!? 女性!?
この患者さんがうちへ搬送された理由共々理解できたのは
搬送先をことごとく断られた救急隊員さんの悲痛なレポからでした。
いくつかの2次救急へ受け入れ要請したそうですが
患者さんが定期的に大量のホルモン剤などを
接種している事から、専門医のいない2次救急では対処に困り
受入れを受諾できなかったそうでした。
もうお分かりの事と思いますが・・・
本当にたま~に、本当にごく稀にあるケースなのですが
この患者さんのお勤め先は所謂 「おかまBar」
身体は男性だけど気分は女性と言う患者さんです。
もっていた免許証には男性の名前が記載されているのですが
救急車に同乗してきたマネージャーと言う方は
患者さんを「レモンさん」と呼び続け、本名は知らないと・・・
確かに一見した容姿も、着ている物も女性そのもの!
私よりとっても女性らしい綺麗なお姉さんって感じの患者さんです。
悲しい事にバストなんて私よりズット立派なんですもの(^^;)
ただ色々な部分を美容整形されているので
代謝性障害などの懸念もあるためアッペといえども
慎重に処置を施し、数時間後には無事オペ終了!
安定した頃に救命のICUから一般病棟へ転棟することになり
外科病棟へ引き継いだ後のことでした。。。
外科では容態も安定している事から個室ではなく大部屋へ。
そちらへ引き継いでからも一騒動が・・・
外科の看護師はカルテを見て普通に男性部屋へ
ベットを割り振ったようなのですが
患者さんは周りが全員男性って事で可也ご立腹だったとか。。。
ここには居られないと部屋替えを要求され
希望は差額ベット代の掛かる個室ではなく
女性の大部屋だそうでした。
恐らく気持ちは100%女性なのでしょうけれど
本来は男性ですし、性同一性障害の患者さんでもないので
不用意に女性部屋へ配置するわけにもいかず
外科では対応に本当に困り果て個室の空きを探したそうですが
どこも満床の状態で受け入れられず
最後に思いついた先が慢性期の高齢者病棟。
おばあさん達の中へ看護師が了承を取付に伺い
やっと受け入れ先が決まったようでした。
術後観察もあるので暫くその病室で
おばあさん達と一緒に入院生活を送ることになったようですが
翌朝看護師が検診時に様子を伺いに行った際には
既におばあさん達に溶け込んでいて、
オネエ言葉で朝の挨拶を交わしていたそうでした(^^)
この話を私にしてくれたお友達の看護師さんが言うには
今ではおばあさん達のアイドル的存在になっているそうで
病室ではオネエ言葉で笑いが絶えないようですよ!
余り笑いすぎるとお腹の傷が痛むでしょうけれどね(^^)
現場の救急隊員さんからの報告から
恐らくアッペ(急性虫垂炎・盲腸)の疑いです。
本来アッペなら余程2次救急病院が一杯でなければ
こちらへ搬送されるのはそれほど多くは無いのですが。。。
患者さんは30代 男性!? 女性!?
この患者さんがうちへ搬送された理由共々理解できたのは
搬送先をことごとく断られた救急隊員さんの悲痛なレポからでした。
いくつかの2次救急へ受け入れ要請したそうですが
患者さんが定期的に大量のホルモン剤などを
接種している事から、専門医のいない2次救急では対処に困り
受入れを受諾できなかったそうでした。
もうお分かりの事と思いますが・・・
本当にたま~に、本当にごく稀にあるケースなのですが
この患者さんのお勤め先は所謂 「おかまBar」
身体は男性だけど気分は女性と言う患者さんです。
もっていた免許証には男性の名前が記載されているのですが
救急車に同乗してきたマネージャーと言う方は
患者さんを「レモンさん」と呼び続け、本名は知らないと・・・
確かに一見した容姿も、着ている物も女性そのもの!
私よりとっても女性らしい綺麗なお姉さんって感じの患者さんです。
悲しい事にバストなんて私よりズット立派なんですもの(^^;)
ただ色々な部分を美容整形されているので
代謝性障害などの懸念もあるためアッペといえども
慎重に処置を施し、数時間後には無事オペ終了!
安定した頃に救命のICUから一般病棟へ転棟することになり
外科病棟へ引き継いだ後のことでした。。。
外科では容態も安定している事から個室ではなく大部屋へ。
そちらへ引き継いでからも一騒動が・・・
外科の看護師はカルテを見て普通に男性部屋へ
ベットを割り振ったようなのですが
患者さんは周りが全員男性って事で可也ご立腹だったとか。。。
ここには居られないと部屋替えを要求され
希望は差額ベット代の掛かる個室ではなく
女性の大部屋だそうでした。
恐らく気持ちは100%女性なのでしょうけれど
本来は男性ですし、性同一性障害の患者さんでもないので
不用意に女性部屋へ配置するわけにもいかず
外科では対応に本当に困り果て個室の空きを探したそうですが
どこも満床の状態で受け入れられず
最後に思いついた先が慢性期の高齢者病棟。
おばあさん達の中へ看護師が了承を取付に伺い
やっと受け入れ先が決まったようでした。
術後観察もあるので暫くその病室で
おばあさん達と一緒に入院生活を送ることになったようですが
翌朝看護師が検診時に様子を伺いに行った際には
既におばあさん達に溶け込んでいて、
オネエ言葉で朝の挨拶を交わしていたそうでした(^^)
この話を私にしてくれたお友達の看護師さんが言うには
今ではおばあさん達のアイドル的存在になっているそうで
病室ではオネエ言葉で笑いが絶えないようですよ!
余り笑いすぎるとお腹の傷が痛むでしょうけれどね(^^)
2010年07月07日
七夕ですね。。。
今日は七夕、皆さんのお宅では笹飾りなどされましたか?
病院でも小児科の患者さんやご両親、
そしてスタッフがメインになって外来ロビーに笹飾りを作りました!
毎年の事とは言え、患者さんは殆ど入れ替わり
去年の飾りを知る患者さんは少ないのですが
中には病院で笹飾りを見るのが5回目6回目といった
小さな患者さんも少なくありません。
去年の飾り付けを私と一緒に手伝ったいた5歳の男の子が
今年も先月末まで一生懸命私達スタッフと一緒に
折り紙リングやお星様の絵を描いたりして
楽しそうにこの日を待っていました。
お子さん達にしても、小児科スタッフ以外の顔ぶれに接するのは
こう言う機会しかないので、
私達とのお話も楽しい時間だったようです。
丁度お星様のお絵かきをしていた頃
その男の子が、病室で知り合ったお友達の話をしてきて
「○○君はこのお星様なんだよ」 そう言って
天の川の脇に大きなお星様の絵を描いていました。。。
小児科病棟はある意味成人病棟より厳しい現実を
目の当たりに知る事があります。
昨日まで一緒に治療したり、院内教室で授業を受けたお友達が
翌日急にベットでDr.達に囲まれて・・・
楽しいおしゃべり仲間が居たベットは、
いつの間にか綺麗に整頓されて真新しいシーツに変わっている。
子供ながらにも、人の生死の意味合いを肌で実感する瞬間。
そんなお友達は一緒に病と闘う戦友なのかもしれません。
私達が感じる以上の何かを子供同士で分かち合い
そして応援し合っているかのようにも感じます。
ただ時々思うのは、もしかしたら小さなお子さんといえども
戦友の死を自分の近未来に置き換えているかのようにも感じます。
5歳のお子さんがお星様になった戦友を
天の川の傍に書いた理由は
「○○君、天の川見たこと無いんだって!
だからお星様になったら近くで見れるでしょう!?」
そう笑顔で答えてくれました。
私が 「これだけ近いときっと綺麗に見えているよね、ありがとう」
そう言うと
「僕がお星様になったら、なすびさん僕の星書いてくれる?」
入院が長い分、お友達とのお別れも多かった事でしょう。
元気になってご両親と一緒に帰宅できるお友達より
旅立ってしまったお友達の事を深く記憶している5歳の男の子。
普段接する対象が同年代より圧倒的に大人との時間が多く
5歳とは思えない大人びた感性も持ち合わせ
そして自分の病気の重さもぼんやりと理解しているのですね。
僕の星書いてくれる?
私の目を一直線に見て、そう問いかけられた時は
二の句が告げないほどハッとしてしまいました。
彼にとってお空に見えるお星様は
旅立っていった病室のお友達なのかも知れないですね。。。
病院でも小児科の患者さんやご両親、
そしてスタッフがメインになって外来ロビーに笹飾りを作りました!
毎年の事とは言え、患者さんは殆ど入れ替わり
去年の飾りを知る患者さんは少ないのですが
中には病院で笹飾りを見るのが5回目6回目といった
小さな患者さんも少なくありません。
去年の飾り付けを私と一緒に手伝ったいた5歳の男の子が
今年も先月末まで一生懸命私達スタッフと一緒に
折り紙リングやお星様の絵を描いたりして
楽しそうにこの日を待っていました。
お子さん達にしても、小児科スタッフ以外の顔ぶれに接するのは
こう言う機会しかないので、
私達とのお話も楽しい時間だったようです。
丁度お星様のお絵かきをしていた頃
その男の子が、病室で知り合ったお友達の話をしてきて
「○○君はこのお星様なんだよ」 そう言って
天の川の脇に大きなお星様の絵を描いていました。。。
小児科病棟はある意味成人病棟より厳しい現実を
目の当たりに知る事があります。
昨日まで一緒に治療したり、院内教室で授業を受けたお友達が
翌日急にベットでDr.達に囲まれて・・・
楽しいおしゃべり仲間が居たベットは、
いつの間にか綺麗に整頓されて真新しいシーツに変わっている。
子供ながらにも、人の生死の意味合いを肌で実感する瞬間。
そんなお友達は一緒に病と闘う戦友なのかもしれません。
私達が感じる以上の何かを子供同士で分かち合い
そして応援し合っているかのようにも感じます。
ただ時々思うのは、もしかしたら小さなお子さんといえども
戦友の死を自分の近未来に置き換えているかのようにも感じます。
5歳のお子さんがお星様になった戦友を
天の川の傍に書いた理由は
「○○君、天の川見たこと無いんだって!
だからお星様になったら近くで見れるでしょう!?」
そう笑顔で答えてくれました。
私が 「これだけ近いときっと綺麗に見えているよね、ありがとう」
そう言うと
「僕がお星様になったら、なすびさん僕の星書いてくれる?」
入院が長い分、お友達とのお別れも多かった事でしょう。
元気になってご両親と一緒に帰宅できるお友達より
旅立ってしまったお友達の事を深く記憶している5歳の男の子。
普段接する対象が同年代より圧倒的に大人との時間が多く
5歳とは思えない大人びた感性も持ち合わせ
そして自分の病気の重さもぼんやりと理解しているのですね。
僕の星書いてくれる?
私の目を一直線に見て、そう問いかけられた時は
二の句が告げないほどハッとしてしまいました。
彼にとってお空に見えるお星様は
旅立っていった病室のお友達なのかも知れないですね。。。
2010年07月05日
辛くても生きなきゃいけないんだ!
市販風邪薬の大量服薬にて意識懇談状態の20代女性の搬送。
服薬後、自分で家族に薬を飲んだ事を告げ
ご家族が119要請。
幸い生命に影響するほどの危険性は無い状況だったので
処置後間もなく意識もハッキリされ会話も出来るほどに回復。
搬送前に救急隊からの情報で確認していたのですが
この患者さん、2ヶ月ほど前にも自宅2階ベランダから転落
両足首捻挫などの怪我をされています。
大学在学中より就職活動がうまくいかず可也落ち込んでいて
卒業後は自宅に引きこもる状態が続き
ここへ来て、こうして何度かの自殺企図を繰り返され
ご家族も可也ナーバスになっている状態でした。
最初に運ばれた時にも担当した救命医が
今回も偶然担当に当たり、そのことを患者さんに話すと
「何で死なせてくれないの!」 と泣きじゃくり
ご家族も困惑顔で言葉が出ないほどでした。
そんな時、このDr.が患者さんに言った言葉が・・・
貴女が何度こうして自殺しようとしても
私はその度に全力で助けるよ!
辛いからって、自分で命を絶とうと考えるなんて。。。
この病院にはどれほど生きたいと願っていても
明日を迎えられない患者さんがいっぱい居るんだよ!
貴女には心配してくれる家族も居るし
何度でもやり直しの利く健康な身体があるんだから・・・
と、この辺りまでは救命医としての発言なのですが
本来この後は患者さんのメンタルケアを担当する心療内科へ
バトンを渡すことが多いケースです。
の、はずが・・・
このDr.がもう少し話を続けて。。。
貴女が2階から飛び降りた時も、そして今日だって
あなたと一緒にお母さんが心配して病院まで一緒に駆けつけ
もう直ぐお父さんだってこちらに着くって連絡が入ってるんだよ!
それだけ心配してくれる人のいることがどれだけ幸せだったか
多分貴女が小学生の頃にはきっと実感していたはずだよね。
父の日や母の日にプレゼント送ったり、
貴女の誕生日には祝ってもらったりしただろう?
それに引き換え、この俺なんて・・
医者になるのに2浪したよ。
うちが貧乏だったから公立以外行けなかったからね。
それに国家試験の前には合格が危ないと言う事で
留年させられたから人より3年も多く掛かって医者になったんだぞ。
人より時間掛かった分を取戻そうと必死で研修してたら
自分の事気にする時間も無くて結婚も出来ず
やっと見合いして嫁さん貰って子供が生まれてさ。。
仕事バリバリやろうとしたら、今度は俺が家に居ないからって
嫁さんが離婚届置いて子供と実家に帰っっちゃったし・・
父の日が来るたびに子供からのプレゼント期待するけど
まだ一回も貰った事ないんだよ。。。。
分かるか?そんな父親の気持ち!
「先生、チョッと話がズレています」 そう私が言うと
患者さんが、薄笑いを浮かべて
私の方を見ながら 「本当の話ですか?」って。
要するに、俺より貴女の方が心配してくれる家族もいて
ドンだけ幸せかって言いたんだよ!
その歳になっても子供は子供だからお父さんだって
仕事抜けてでも駆けつけようとしているんだから!
そうDr.が話す頃には、患者さんの顔に笑顔が浮かんで
逆に 「私がこんな事して先生を忙しくさせるからいけないんですね」
そう患者さんに心配される程になっていました。
そして
「何かそういわれて少し気分が楽になった。
私もこんな事して迷惑かけていちゃいけないんですよね」って
少しづつ前向きに考え出され始めました。
こう言うケースの患者さんは、メンタルケアの必要度合いが
まだそれ程過度ではないので、自分を客観視できるようなら
こうして安定状態での会話は心に響く事もあります。
そして彼女は家族に今までの不安な心境を吐き出し
そこへ心療内科医も加わって一泊の入院だけで退院されました。
心療内科のDr.も 「あの状態ならカウンセリングだけで大丈夫」
そう仰られたので、もう自殺企図での搬送はないでしょう!
この救命Dr.が離婚されているのは知っていましたけれど
2浪していた事や留年してる事は初耳でした(^^)
そしてこの患者さんのケア度合いを見極めた上での
自分の身の上話で心を和ませたのか・・・
それとも単なる愚痴なのか!?
それは今のところ分かりませんが
そんなDr.の人生経験が、
一人の若いお嬢さんを前向きにさせたのだから
今回は立派な治療の一環と言う事にしましょう(^^)
何がどう転がるか分からないのも人生。
やはり生きている事が一番大事なことなのでしょう。
Dr.の言いたかった事って、そう言うことなのでしょうね!
服薬後、自分で家族に薬を飲んだ事を告げ
ご家族が119要請。
幸い生命に影響するほどの危険性は無い状況だったので
処置後間もなく意識もハッキリされ会話も出来るほどに回復。
搬送前に救急隊からの情報で確認していたのですが
この患者さん、2ヶ月ほど前にも自宅2階ベランダから転落
両足首捻挫などの怪我をされています。
大学在学中より就職活動がうまくいかず可也落ち込んでいて
卒業後は自宅に引きこもる状態が続き
ここへ来て、こうして何度かの自殺企図を繰り返され
ご家族も可也ナーバスになっている状態でした。
最初に運ばれた時にも担当した救命医が
今回も偶然担当に当たり、そのことを患者さんに話すと
「何で死なせてくれないの!」 と泣きじゃくり
ご家族も困惑顔で言葉が出ないほどでした。
そんな時、このDr.が患者さんに言った言葉が・・・
貴女が何度こうして自殺しようとしても
私はその度に全力で助けるよ!
辛いからって、自分で命を絶とうと考えるなんて。。。
この病院にはどれほど生きたいと願っていても
明日を迎えられない患者さんがいっぱい居るんだよ!
貴女には心配してくれる家族も居るし
何度でもやり直しの利く健康な身体があるんだから・・・
と、この辺りまでは救命医としての発言なのですが
本来この後は患者さんのメンタルケアを担当する心療内科へ
バトンを渡すことが多いケースです。
の、はずが・・・
このDr.がもう少し話を続けて。。。
貴女が2階から飛び降りた時も、そして今日だって
あなたと一緒にお母さんが心配して病院まで一緒に駆けつけ
もう直ぐお父さんだってこちらに着くって連絡が入ってるんだよ!
それだけ心配してくれる人のいることがどれだけ幸せだったか
多分貴女が小学生の頃にはきっと実感していたはずだよね。
父の日や母の日にプレゼント送ったり、
貴女の誕生日には祝ってもらったりしただろう?
それに引き換え、この俺なんて・・
医者になるのに2浪したよ。
うちが貧乏だったから公立以外行けなかったからね。
それに国家試験の前には合格が危ないと言う事で
留年させられたから人より3年も多く掛かって医者になったんだぞ。
人より時間掛かった分を取戻そうと必死で研修してたら
自分の事気にする時間も無くて結婚も出来ず
やっと見合いして嫁さん貰って子供が生まれてさ。。
仕事バリバリやろうとしたら、今度は俺が家に居ないからって
嫁さんが離婚届置いて子供と実家に帰っっちゃったし・・
父の日が来るたびに子供からのプレゼント期待するけど
まだ一回も貰った事ないんだよ。。。。
分かるか?そんな父親の気持ち!
「先生、チョッと話がズレています」 そう私が言うと
患者さんが、薄笑いを浮かべて
私の方を見ながら 「本当の話ですか?」って。
要するに、俺より貴女の方が心配してくれる家族もいて
ドンだけ幸せかって言いたんだよ!
その歳になっても子供は子供だからお父さんだって
仕事抜けてでも駆けつけようとしているんだから!
そうDr.が話す頃には、患者さんの顔に笑顔が浮かんで
逆に 「私がこんな事して先生を忙しくさせるからいけないんですね」
そう患者さんに心配される程になっていました。
そして
「何かそういわれて少し気分が楽になった。
私もこんな事して迷惑かけていちゃいけないんですよね」って
少しづつ前向きに考え出され始めました。
こう言うケースの患者さんは、メンタルケアの必要度合いが
まだそれ程過度ではないので、自分を客観視できるようなら
こうして安定状態での会話は心に響く事もあります。
そして彼女は家族に今までの不安な心境を吐き出し
そこへ心療内科医も加わって一泊の入院だけで退院されました。
心療内科のDr.も 「あの状態ならカウンセリングだけで大丈夫」
そう仰られたので、もう自殺企図での搬送はないでしょう!
この救命Dr.が離婚されているのは知っていましたけれど
2浪していた事や留年してる事は初耳でした(^^)
そしてこの患者さんのケア度合いを見極めた上での
自分の身の上話で心を和ませたのか・・・
それとも単なる愚痴なのか!?
それは今のところ分かりませんが
そんなDr.の人生経験が、
一人の若いお嬢さんを前向きにさせたのだから
今回は立派な治療の一環と言う事にしましょう(^^)
何がどう転がるか分からないのも人生。
やはり生きている事が一番大事なことなのでしょう。
Dr.の言いたかった事って、そう言うことなのでしょうね!
2010年07月01日
Stat Call !
高度救命に運ばれる患者さんの多くは
当然2次救急や3次救命でも手に負えないような
可也重篤なケースなどになります。
現場からの情報で受入れ時にある程度の容態予想をして
そこから推察できうる治療の準備を整えて待ちます。
それでも搬送途中での急変や想定以上の併発・患者数の増加など
可也困難な、そして現有スタッフだけでは対応が立ち回らない
緊急事態が発生する事が稀にあります。
そんな時に外来対応や病棟処置などをしていない、
つまり手すきのDr.やNrs.全員を呼び集めて緊急事態に対応する
その為の召集アナウンスが館内に流れる事があります。
隠語と言うほどではないのですが
そのアナウンスをStat Callと呼んでいます。
別名Code Blue. こちらの方が最近では耳にする事も多いのでは!?
W杯での日本チームの活躍をTVで見ようと
準夜勤務を終えて、早くおうちに帰ろうとしている時に
このStad Callが掛かりました。
夜中の0時を過ぎていたので全館放送ではなく
医局やナースステーション、そして各スタッフが持っている
モバイルへの一斉通知でした。
私も勤務を終えてはいましたが、
まだ着替える為に更衣室へ向かう途中だったので
急いで走って救命にもどると、他病院での出産直後
臍帯が咽喉に絡んだまま呼吸が出来ていない赤ちゃんの搬送です。
受入れ時は赤ちゃんだけの情報だったのですが
まるで追いかけるかのようにお母さんまで急変を起こし
既に脳出血を起こしている可能性が高い状態での受入れ要請でした。
それだけなら何とか救命スタッフで回るのですが
同時に交通外傷で心停止状態での患者さんの受入れ要請も・・・
その事故現場からは他に数名の3次対応患者さんも受入れを要請され
一度は他へ受入れてもらうようお願いしたようですが
他病院での対応も難しいようで受入れ可能病院が見つからないと・・・
現場の救急隊員さんもエリア外まで受け入れ病院を探したようですが
深夜の時間帯と言うこともありどこも色よい返事はなく
再度こちらへ受入れ照会が入り、スタッフが全員呼び寄せられました。
基本的に全員とは言え、この時間帯の病棟では
ルーティンをこなす最小限の看護師しか勤務していないので
駆けつけられるスタッフは医局や仮眠室に居たDr.や
各病棟で看護シフトに入っているCNやCNSだけなのですけれど。。
事故はバスが絡むものだったようで
けが人の数が当初可也多く見られていて
可能な限りの人数の受入れを要請されたのですが
救急車数台で搬送されてきた殆どが2次対応患者さんでしたので
なんとか無事にケアすることが出来ました。
また赤ちゃんは処置後呼吸も再開し既にNICUへ移り
予断は許さない状況ですが最初の波は乗り切ってくれたようです!
お母さんも脳出血は有ったものの処置が早かった事もあって
赤ちゃん同様危機を乗り越えてくださいました。
後は一日も早くお母さんの腕に抱かれて元気におっぱいを飲んで
思いっきり泣き声を上げられるようになるようケアするだけですね!
ただ交通外傷の患者さんのうちお一人は
搬送から一度も再鼓動することなく
お力に成れなかったことが悔やまれました。
一時は救命外来の廊下まで患者さんで一杯でしたが
夜が明ける頃にはその殆どが処置を終え帰宅されて行きました。
私がひと段落して救急車搬送口へ出た頃には
お日様は既に可也高い位置に達していましたよ(^^;)
準夜から深夜勤務と連続20時間勤務になりましたが
Stat Callにも対応できたとは言え
すべての患者さんを救えた訳でもなく
お力に成れなかった患者さんのご遺体に
お焼香をさせていただいて帰宅しました。
ついさっきまで一緒に戦っていたのに
これくらいしか出来ないのがもどかしいです。。。
ちょっと重い気持ちで帰って来たのがお昼過ぎ。。
そしてその夕方から又通常の準夜勤務に就いたので
殆ど寝ていない状態です。
そしてもう一人、予定外の勤務で困った顔しているのが・・・
ランディはこの日のお散歩に連れて行ってもらえずに
チョッと淋しい思いをさせてしまいました。
なので、今朝方勤務から戻った夜中の2時過ぎに
二人で近所を静かにお散歩してきました。
お腹も空かせてしまって可哀想な思いをかけてゴメンね!
でも静かにネンネして待っていてくれるので
ママは安心してお仕事できるのよぉ!
いつの間にかW杯もクライマックスを終えていて
時節は夏の7月になっていました。
明日はもう半夏粧ですね。。。
日々の流れの速さに圧倒されながらも
ランディには、「今度のお休みには一杯遊ぼうね!」
そう言って又今夜も勤務に就きます。。。
当然2次救急や3次救命でも手に負えないような
可也重篤なケースなどになります。
現場からの情報で受入れ時にある程度の容態予想をして
そこから推察できうる治療の準備を整えて待ちます。
それでも搬送途中での急変や想定以上の併発・患者数の増加など
可也困難な、そして現有スタッフだけでは対応が立ち回らない
緊急事態が発生する事が稀にあります。
そんな時に外来対応や病棟処置などをしていない、
つまり手すきのDr.やNrs.全員を呼び集めて緊急事態に対応する
その為の召集アナウンスが館内に流れる事があります。
隠語と言うほどではないのですが
そのアナウンスをStat Callと呼んでいます。
別名Code Blue. こちらの方が最近では耳にする事も多いのでは!?
W杯での日本チームの活躍をTVで見ようと
準夜勤務を終えて、早くおうちに帰ろうとしている時に
このStad Callが掛かりました。
夜中の0時を過ぎていたので全館放送ではなく
医局やナースステーション、そして各スタッフが持っている
モバイルへの一斉通知でした。
私も勤務を終えてはいましたが、
まだ着替える為に更衣室へ向かう途中だったので
急いで走って救命にもどると、他病院での出産直後
臍帯が咽喉に絡んだまま呼吸が出来ていない赤ちゃんの搬送です。
受入れ時は赤ちゃんだけの情報だったのですが
まるで追いかけるかのようにお母さんまで急変を起こし
既に脳出血を起こしている可能性が高い状態での受入れ要請でした。
それだけなら何とか救命スタッフで回るのですが
同時に交通外傷で心停止状態での患者さんの受入れ要請も・・・
その事故現場からは他に数名の3次対応患者さんも受入れを要請され
一度は他へ受入れてもらうようお願いしたようですが
他病院での対応も難しいようで受入れ可能病院が見つからないと・・・
現場の救急隊員さんもエリア外まで受け入れ病院を探したようですが
深夜の時間帯と言うこともありどこも色よい返事はなく
再度こちらへ受入れ照会が入り、スタッフが全員呼び寄せられました。
基本的に全員とは言え、この時間帯の病棟では
ルーティンをこなす最小限の看護師しか勤務していないので
駆けつけられるスタッフは医局や仮眠室に居たDr.や
各病棟で看護シフトに入っているCNやCNSだけなのですけれど。。
事故はバスが絡むものだったようで
けが人の数が当初可也多く見られていて
可能な限りの人数の受入れを要請されたのですが
救急車数台で搬送されてきた殆どが2次対応患者さんでしたので
なんとか無事にケアすることが出来ました。
また赤ちゃんは処置後呼吸も再開し既にNICUへ移り
予断は許さない状況ですが最初の波は乗り切ってくれたようです!
お母さんも脳出血は有ったものの処置が早かった事もあって
赤ちゃん同様危機を乗り越えてくださいました。
後は一日も早くお母さんの腕に抱かれて元気におっぱいを飲んで
思いっきり泣き声を上げられるようになるようケアするだけですね!
ただ交通外傷の患者さんのうちお一人は
搬送から一度も再鼓動することなく
お力に成れなかったことが悔やまれました。
一時は救命外来の廊下まで患者さんで一杯でしたが
夜が明ける頃にはその殆どが処置を終え帰宅されて行きました。
私がひと段落して救急車搬送口へ出た頃には
お日様は既に可也高い位置に達していましたよ(^^;)
準夜から深夜勤務と連続20時間勤務になりましたが
Stat Callにも対応できたとは言え
すべての患者さんを救えた訳でもなく
お力に成れなかった患者さんのご遺体に
お焼香をさせていただいて帰宅しました。
ついさっきまで一緒に戦っていたのに
これくらいしか出来ないのがもどかしいです。。。
ちょっと重い気持ちで帰って来たのがお昼過ぎ。。
そしてその夕方から又通常の準夜勤務に就いたので
殆ど寝ていない状態です。
そしてもう一人、予定外の勤務で困った顔しているのが・・・
ランディはこの日のお散歩に連れて行ってもらえずに
チョッと淋しい思いをさせてしまいました。
なので、今朝方勤務から戻った夜中の2時過ぎに
二人で近所を静かにお散歩してきました。
お腹も空かせてしまって可哀想な思いをかけてゴメンね!
でも静かにネンネして待っていてくれるので
ママは安心してお仕事できるのよぉ!
いつの間にかW杯もクライマックスを終えていて
時節は夏の7月になっていました。
明日はもう半夏粧ですね。。。
日々の流れの速さに圧倒されながらも
ランディには、「今度のお休みには一杯遊ぼうね!」
そう言って又今夜も勤務に就きます。。。
2010年06月26日
ダライ・ラマ法王 横浜法話・講演
パシフィコ横浜で開かれた
ダライラマ法王の法和・講演を拝聴しに行って来ました。
この写真は、終了時に少しだけ写真撮影の許可があり
思わず私も携帯を手にシャッターを押してしまいました。
法話と講演それぞれ2時間づつの合計4時間のお話は
日々人の生死に直接関る仕事をしている身には、
多くを考えさせられるものばかりで、可也充実した時間でした。
3月に発売されたこの講演のチケットは
人気歌手のコンサート並みの短時間で完売されて
入場者数1万人と言う凄いものでしたが
偶然隣に座られた50代程の女性は助産師さんでしたし
休憩時間にチョッとお話した40代ほどの男性も医療従事者だとか・・・
勿論、一般の方が大半ですが
結構医師や看護師を含む医療従事者の参加も多かったようです。
内容は
<法話> 縁起賛と発菩提心
より幸せに生きるための智慧。それは、縁起と菩提心です。
一見難しそうに見える仏教の教えは、
実は、毎日をより上手に生きていくための道しるべであり、
日常生活の中で活かせるアドバイスばかりなのです。
今、あなたが抱えている悩みをうまく乗り越えていくためのヒントを、
ダライ・ラマ法王が仏教的な観点から
わかりやすく丁寧に解き明かして下さいます。
今日よりも明日をより幸せに生きていくための智慧に、
あなたも耳を傾けてみませんか?
<講演>『幸せの本質』~共生と共存の未来へ向けて~
行き止まり感が強い、現代の地球社会。
戦争、経済不況、格差社会、環境破壊など
問題が山積みの21世紀を私たちはどのような姿勢で
生きていくべきでしょうか------。
ダライ・ラマ法王が環境、科学、経済の視点から
“共生・共存”の大切さを説き、幸せの本質とは何かに迫ります。
「未来社会を生きるための心得」の数々を
明日のためにお役立てください。
と言う、タイトルに添っての4時間は
ランディにはまたまたお留守番をお願いしてのお出かけでしたが
私にとって充実したものでした。
患者さんやご家族との会話の中で
相手を重んじる謙虚さなどの再認識をさせて頂いたようでした。