2008年06月23日

日曜の夜は。。。

長期入院中の患者さんにとって
日曜日はチョッと嬉しい気分になれる日でもあります!
それは外出・外泊許可が出る可能性があるから。。。

勿論救命やICUにそんなものはありませんが
昨日はその外泊が、思いもよらない事態を招いてしまったようです。


深夜勤について間も無く、内科病棟からのコールが鳴りました。
病棟での急変です!

当初は外泊先からの帰りが遅いので、病棟看護師さんが何度か連絡し
遅れることの確認が取れたので安心されたようでしたが
病院に戻ったのが夜の11時過ぎ、これ事態可也病状に障ります。


脳梗塞を発症し片麻痺が残っている患者さんですが
昨日が初めての外泊だったそうで、本人も楽しみに帰ったようでした。

久しぶりに自宅で週末を過ごし、病院では食べられない好物を
おなか一杯食べたのでしょうか楽しい時間も直ぐに過ぎ
病院へ戻る時間ギリギリまで家族と食卓を囲んでいたそうです。


そこまでは回復に向け、むしろ恵まれた家庭環境の患者さんなのですが
ちょっとハメを外しすぎちゃったのでしょうか。。。

時間に遅れ慌てて病院に戻ったことも影響したのか
食べたものが消化されていないようで、病棟へ着いても
気分悪い様子で担当看護師も注意して見ていたそうです。


暫くして様子を見に行った看護師が気づいた時には
既に呼吸停止状態で、救命へ連絡が入りました。

状態から一刻を争う様子が伺え、救命へ運んでもらうより
こちらから行った方が早いのでDr.と私の2人で救命セット持ってダッシュ!!

病棟ではちょうど体位を整えているところでした。
先ず医師が心肺停止を確認。

処置の準備が出来るまで私がCPR(蘇生術)を施し
口腔を確認すると何かが喉元に見え隠れします。

これは絶対詰まっている!
お年寄りや術後患者さんなどのように、嚥下機能の低下した方には
良くある事ですが、食べたものや吐き出したものが
喉に詰まることがあります。


直ぐに胸骨圧迫術に切り替えて胸を押すと、
一回押しただけで「ぐぁぁ・・・」と言う声と供に
白い何かがダラーと流れ出してきました。
なんとご飯粒の塊です!


完全に窒息状態。Dr.が処置する前に原因物は除去できました。
その後吸引すると、死線期呼吸状態だったので酸素をあて
補助呼吸して様子観察すると、やがて明らかな体動が出てきました。
脈が微かながらも振れだし、間も無く意識も戻ってきました。

これで一安心、Dr.と二人でハイタッチ!


この様子を見ていた内科の看護師さんに
「救命ってDr.と仲いいじゃん」って言われたけど
助けられた時はDr.も看護師も関係なく、嬉しいですからね!


そのまま深夜の病院の廊下をストレッチャーを押して
朝までICUで経過を見ることになりましたが心配有りませんでした。

きっと時間まで家族と楽しい食事をしていて
慌てて戻ったので消化も悪く吐いた物が詰まったのでしょうね。

ICUに患者さんを引き継いでから同僚に
「白衣着替えておいでよ!予防衣つけなかったでしょう」と言われ
気付いたらお腹の辺りにベッチョリと吐しゃ物が着いていました(^_^;)

私も急いで内科へ走ったので、AEDや挿菅セットは持ったけど
自分の予防衣(エプロンのようなもの)をするのを忘れていました。

お陰で朝まで術衣を着て仕事していましたよ。。。







at 16:05│Comments(10)TrackBack(0)命のリレー 

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この記事へのコメント

10. Posted by なすび   2008年06月24日 13:36
ニコニコおかみさん、こんにちわ。
初めての外泊で久しぶりの自宅へ戻って
家族との楽しい時間に花が咲きすぎちゃったのかもしれませんね。
片麻痺が残っている状態だったそうなので
外泊前指導でも、食事内容や入浴などの注意点は
御家族と一緒に説明を聞かれているはずなのですが
やはり、嬉しさが勝ってしまったのでしょうね。
難しい処置の上で救命が叶った時は
結構こうやってハイタッチなどするのですが
どさくさに紛れてイキナリ抱きついてくるDr.がいるんですよ(^_^;)
そう言うときは私もどさくさに紛れて
足をキックしてあげますけど(^-^)
9. Posted by なすび   2008年06月24日 13:31
アキラさん、こんにちわ。
お父様のこと、お悔やみ申し上げます。
この患者さんも、もしこの異変が自宅で起こっていたら
例え救命できたとしても、窒息していた時間によっては
脳への酸素供給が乏しくなり、
重症なケースになったかもしれませんし
後遺症が今後の人生を全く違ったものに
なってしまったかも知れませんね。
そう言う意味では発見も早く、後遺症も心配なさそうなので
助かった命ですから大切にしていただきたいですね。
8. Posted by なすび   2008年06月24日 13:24
徒然さん、こんにちわ。
勿論最初は病棟の主治医か
当直の担当医師が状態確認しますよ!
一般病院だとそのまま担当医や当直責任Dr.などが集まって
蘇生処置を施すのが一般的だと思います。
今回の場合は文中に書きそびれちゃいましたが
病棟看護師が異変を発見し、当直医を呼んで状態を評価、
この時点で重篤が確認されたので、救命へ連絡が入ったんですよ。
うちの場合は3次救命病院ですから
救命に関しては専門医や専門のスタッフが揃っているので
内科のDr.がなれない救命を施すよりも
救命医に任せる方が救命率が高いと判断されて
私たちの部署へコールされたんだと思います。
文章が足らずに誤解を与えてしまいすみませんでした。
7. Posted by なすび   2008年06月24日 13:14
wiredさん、こんにちわ。
難しい患者さんの救命が叶った時は
自然とこちらも笑顔になってしまいますね!
気付いたら教授クラスのDr.とでも
ハイタッチしてる事がありますよ(^_^;)
6. Posted by なすび   2008年06月24日 13:13
ヨッコさん、こんにちわ。
救命の看護師ですから、一応この対処は一人で出来ないと
認定資格が泣いてしまいますしね。。。
でも私の修士研究はクリティカルなんで
最近は研究の方が疎かになってしまって
CNS取得がなかなか進みません。。。
5. Posted by ニコニコおかみ   2008年06月24日 12:36
本当に よかった!
初めての外泊 ご家族との楽しかった時間が 
一つ間違えると とても悲しい事になっていましたね。
最悪の事態になっていたら ご家族も後悔と悲しい思い出に
なってしまっていたでしょうに。
なすびさんたちの適切かつ敏速な処置のおかげですね。
ハイ!タッチ!
すばらしい!{キラキラ}
4. Posted by shinobueakira   2008年06月23日 23:40
やったね!!
家の親父も93歳の高齢ではありましたが、元気な老人でした。
夕食のとき、喉に違和感がありウガイに洗面所に行き、そまま倒れて帰らぬ人になってしまいました。
今日の患者さんは、なすびちゃんに救われた命を大事にしてもらいたいと思います。
人の運命は僅かなタイミングの違いで、大きく左右されてしまうものなんだと感じました。
会心のハイタッチに拍手を送りたいと思います。
3. Posted by 徒然   2008年06月23日 22:24
今日も御活躍でしたね^^
こういう時って、救命の方が駆けつけるんですね。
私は担当科の当直医師が看るんだとばかり思っていました。
患者さん・御家族ともに まさかこんな事になろうとは思っても居なかったでしょうね。
でも、事無きを得て良かった。
2. Posted by wired   2008年06月23日 22:10
よかったですね
ハイタッチの気持ち分かります
{笑顔}
1. Posted by ヨッコ   2008年06月23日 18:53
救命の看護師さんの活躍の場ですね!
これだけ機転の利く看護師さんがいるなら
Dr.の出る暇がありませんね。
CPR中に口腔内確認するのは、看護師でも慣れてないと
そこまでの余裕は持てないですし、凄いなと感心しています。
私も同じ看護師と名乗る事が恥ずかしい位ですよ。
吐しゃ物が掛かるほどですから、
胸部圧迫術もなすびさんがされたのでしょう。
Dr.はAEDセット忙しいでしょうから
吸引までは実質なすびさん一人で救命したんですもんね。
やっぱり凄い看護師さんです。
さすが認定看護師さんだけの事はありますね。
またうちの学生に話が出来ましたよ!

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