2008年08月06日

夏休みの外食で

夏休みですね!
小学生ぐらいのお子さんにとっては、
夏休みにおじいちゃんおばあちゃんの所へ出かけるのは
楽しみの一つになるのではないでしょうか!?

しかも高学年になると、自分で電車を乗り継いで
おじいちゃんの家までチョッとした冒険旅行を楽しんだり・・・


昨夜搬送されてきたのは、そんな大人への第一歩を踏み出そうとした
小学5年生の男の子でした。
一人で1時間ほどの列車の旅をして、おじいちゃんの所へやって来た
その翌日の夜の食事が、楽しい思い出になるはずだったのに
この事故で暗転してしまいました。

搬送時アナフィラキシーショックで意識混濁。
同行された祖父母のお二人には、
何が起こったかさえ理解できない様子。

このお子さんには、乳製品に対するアレルギーが有ったようで
御両親からその旨注意を受けていたおじいさん達も
食事に対して気にされていたそうです。

それでもお孫さんが初めて一人でやってきてくれた事に感激され
おばあさんの手料理だけでは子供の口に合わないだろうと、
2日目は子供の好きなファミレスへ3人で出かけ
久しぶりの外食を楽しもうとされた所での発症に
おじいさん達も驚きと、責任を感じてらっしゃいました。

乳製品に注意し注文した心算だったそうですが
おばあさんが注文したドリアを美味しそうに眺めた事から
半分だけ分けてあげた事が原因だったようです。

発症する前に吐き気を催したそうですが、「食べすぎだろう」と
深く考えず、帰宅の途に付いた矢先に意識障害を起こされ
持っていた自己注射用のアドレナリン注射を打つ事もできず
おじいさん達に伝える事も出来なかたようです。

御両親から前日にその注射の件も聞かされていたそうですが
おじいさん達も初めての経験で救急車を呼ぶ事で頭が真っ白になり
すっかり注射の事を忘れられてしまったそうでした。


アドレナリン注射は、発症から30分以内に打てば効果が発揮します。
本来は自己注射なので、医療従事者(有資格者)以外は
家族でも本人以外が注射する事は禁じられています。
ただし小さなお子さんに限り家族が代行する事が出来ますが、
おじいさん達はその経験も予備知識もなく、
説明だけ受けていたようなので、取り乱しても仕方ありません。

ただ救急隊にも注射の件やアレルギーのある事は
伝えて下さっていたので、現場での処置もスムーズに行う事ができ
大事に至る事無く対処することが出来ました。

おばあさんにしてみれば、お孫さんが普段親の監視の目で
食べる事の出来ないチョッと変わったメニューを
少しだけ分けて食べさせて上げただけの
本当に優しいお気持ちからの行為でしたが、
病気はそれを見逃してはくれ無かったようです。


それでもひと段落して、目覚めたお子さんがおばあちゃんに
「ドリア美味しかったよ」って言って上げてたのを聞いて
このお子さんが食べたいものをどれだけ我慢なさっているかや
おばあさんを思う優しさを感じて私が泣いてしまいそうでした。。。

アレルギーは成長と供に体質が変わるのに連れ
見違えるほどに回復されることも有ります。
早く何でも食べられる元気な身体になってくれる事を望むばかりです。

慌てて駆けつけた御両親がおじいちゃんたちを責め続けるのを見て
問題のすり替えではなく、これからをどう家族皆でケアしていくか
私を交えて1時間近く話し込んできました。

その話し合いは、
誰しもがこのお子さんを思う優しさで溢れていましたよ(^-^)

家族みんなの愛情の方向性がチョッと違っただけなのですが
一つ間違えると病は容赦をしてくれない事も御理解頂き
方向性を一つにして、皆さんで守っていかれるでしょうね。

この愛情を一杯貰って、早く健康な身体になってくださいね!








at 16:57│Comments(8)TrackBack(0)お子さんたち 

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この記事へのコメント

8. Posted by なすび   2008年08月08日 01:27
ヨッコさん、こんばんは。
お嬢様のアトピーはその後如何ですか!?
確かに病気の本質を理解されてらっしゃらない方からは
好き嫌いを許してる、と見えてしまうのかもしれませんね。
偏見はどこにでも有るのでしょうけれど、
仰るように、やはり医療は生ものですから
中途半端な相談事への介入は危険との意識が
今の医療現場では一般的になって来ていますね。
これから看護師に成る学生さんは、その辺の諸注意もわきまえて
医療の現場に出られるのでしょう。
教育者としてヨッコ先生の視点が、これからの学生さんを
立派な医療者へと育ててくださるのでしょうね。
7. Posted by なすび   2008年08月08日 01:25
徒然さん、こんばんは。
特に小さなお子さんからすると、食べたいものが一杯でしょうし
食べなければ身体も大きくなれないし。。。
かなり御両親も苦労されてらっしゃるのでしょうけれど
一番大変なのは患者さんご本人ですものね。
おばあちゃんのちょっとした当たり前の優しさが
命に関わることを引き起こしてしまった結果になりましたが
それを「美味しかったよ」って返せる優しいお子さんですから
きっと健康な身体になってくれるでしょうね!
私もそう願っています。
6. Posted by なすび   2008年08月08日 01:23
アキラさん、こんばんは。
アトピーなどのアレルギーでさえ、アキラさんのお友達の方のパンが
喜ばれるほど食に制限があるのですから、この患者さんにとっては
今まで何度と無く辛い思いをされてこられたのでしょうね。
アナフィラキシーは生死に直結したアレルギーですから
特にお子さんには可哀想な思いをさせてしまいますね。
早く改善される事を祈るばかりです。
5. Posted by なすび   2008年08月08日 01:21
ばーびーちゃん、こんばんは。
この男の子の笑顔に全て救われたって思います(^-^)
おじいちゃん・おばあちゃんはまさかと言う気持ちで
いったい何が起こっているのかさえ理解できなかったでしょうね。
救急隊員に「どうしたんですか?」とか「普段からアレルギーありますか?」など
聞かれても動転して答えられなかったそうですが
ふと我に帰って注射のことを思い出したそうです。
食べたい時に食べられない事ほど辛い事は無いですし
与えられない親の苦労も計り知れないですから
アレルギーのないのは幸せな事ですね!
4. Posted by ヨッコ   2008年08月07日 16:06
うちの娘も小さい頃にアトピーが酷くてお米やパンが食べられず
知合いの農協の人から譲ってもらった稗や粟を食べさせていました。
ただ鹿児島の田舎町ではアレルギーなどの予備知識を持つ人が
少なくて、「子供に好き嫌いさせる甘い親」と何度か言われました。
夫の両親からも「子供には何でも食べさせなきゃダメ」とか
「あなたは看護婦さんだからこの子がアレルギーだと言うけど
少しぐらい痒がったって食べさせないと我がままな子になる」
「自分たちの子供の頃にはそんな病気は無かった、甘やかすから
そんな病気になったんだ、何でも食わせて大きくすりゃ治る」
よく言われて何度も泣いた記憶があります。
私のいないときに何度も子供にご飯食べさせたり
菓子パン買って与えたりで、夜になると痒がって腫れた患部を見て
これがもっと酷くなったら、爺ちゃんたちと別居しなきゃダメだなって
本気で思っていましたよ。
やっぱり田舎は女性が病気のことなど口にすると
「貴女は頭がいいから」とか「生意気だ」なんていわれるし
逆に看護師だと分かると、何でも病気の相談に来られたり
看護師にも色んなレベルが有るのに・・・
酷いと昔看護師だった人でさえ、相談事に答えたりしてるから
それを鵜呑みにする人は大丈夫なのかなって心配になったりね。
自分で元看護師だという時点で田舎の看護レベルって事だけど
今うちの学校でもこう言う例を学生に説明して
周囲への病気に説明・理解や安易な医療相談を受ける際の注意事項を教育に取り入れています。
今までは「田舎だからしょうがない」で済まされてた事が
これからは医療従事者としての個人的責任になりますからね。
そのお子さんのケースは両親・祖父母の理解も
なすびさんたち医療従事者が中に入ったことで
上手く方向性が見出せたようですね。
やはり看護も医療も生き物ですね。
若い看護師を育てる教育者として
このエピソードは重要なものになりましたよ。
長い文章になりましたが、なすびさんの看護を見ていて
うちの学生が少しでも近づければ良いなぁと
そしてなすびさんのような看護師を一人でも多く育てたいなと
いつもお思っていますよ。
今後の御活躍を期待しています。
3. Posted by 徒然   2008年08月07日 15:17
おばあちゃんの優しさを感じるだけに、辛いですね。
でも、お孫さんの「ドリア美味しかったよ」って言葉には救われます^^
こんなに、優しいお孫さんですもの きっと神様は見ていてくれて、大人になるにつれて体質が変ることを願っています。
食物アレルギーって、子供にとっては酷ですよね。
危険は伴うし、欲求の多い子供には可哀想でなりません。
2. Posted by shinobueakira   2008年08月06日 23:08
チョットした冒険どころではなかったですね!
子供のアレルギーってこんなに危険な事なんですね、驚きました。
高校時代からの仲間M.S君が香椎という所で、『サンドール』というパン屋さんをやっているのですが、以前テレビの取材を受けて、15分番組が放映された事がありました、「卵アレルギーや、乳製品アレルギーの子供達にも安心して食べられる、美味しいパンを食べさせたい!」っと言う事で、アレルギー対応パンの製造に研究を重ねた結果、開発に成功し、色々な子供達が美味しいパンを買いに来ています。
お爺ちゃん、お婆ちゃん、ご両親もこのパン屋さんには感謝していますと言うファンも多いようです。
早く、体質が変化して、美味しいものが何でも食べられるようになるといいのにね。
大事に至らなくて、良かった!良かった!
1. Posted by ばーびーちゃん   2008年08月06日 21:13
まあ・・・それは大変でした。
でも健気な坊やですね?。
おじいちゃんおばあちゃんにとっては
生きた心地がしなかったでしょ。
無事でよかったです。
アレルギーのない私達は幸せ
ですね?。

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