2010年01月10日

雪国便り~試用期間も残り僅か

私がここへ呼ばれたのは
年末年始の市内の病院が満床になる可能性の高い期間に
出来るだけ初期治療や簡便な手技の手術対応を
この診療所で賄えるようにする目的がありました。

前任の看護師さんの病欠がその引き金でしたが
行政や大学が中心となって、
看護師の増員や入院対応の法的手続きなどに勤められ
試用期間という限られた期間だけですが、
入院対応ができる事になったのは地域の皆さんへの
僅かながらも安心の糧になったのかと思います。

ただその裏側には、この暴風雪の中
市内の病院からは私の裏シフトに入る看護師さんが
入院患者さんのいる際は毎日通ってくださり、
分院扱いのこちらへ病院から給食を届けてくれた
村の職員の方の努力も忘れてなりません。

暖かな食事が冷めないように、又こちらの食事時間に間合うよう
栄養士さんは1食~2食を、ワザワザ早めに作ってくださり
保温パックなどで職員の方へリレー。
市内から2時間掛けての朝昼晩の3食でした。

行政のバックアップと職員の皆さんの努力で
この期間の診療所は支えられていました。

幸い入院患者さんも出産など、比較的安定すれば
市内の病院へ移送することも出来たので
試用期間の主たる目的は果たせたのかと思います。

この期間のデータを今後行政がどう解釈して
この診療所に対する予算を組むかは私には分かりませんが
天気が荒れれば救急要請しても2時間も対応できない
そんな陸の孤島が国内には
まだまだいくつも点在しているのも事実です。

当初、私の派遣期間は年末の10日間ほどの予定でした。
手術対応する特異性もあり、後任はCNを希望していたので
その期間に出向に出せる医療機関が無いとの連絡を受け
大学からは年始も私が残るよう辞令の延長もあり
この試用期間一杯まで担当する事になりました。

それだけ人材不足でもあるのですね。
この診療所はそれでも常勤の医師が救命医ですので
それなりの対応は可能でしょう。

長期入院や複数名の同時入院などは難しいけれど
応急処置の一貫的な入院ができれば
簡便な手術はここで受けられると救命率は上がるのでしょう。

できればそう言う方向で診療所の予算をお願いしたいですね。
研修医の過疎地研修機関にも含まれるのですから
ドクターヘリの飛べない時の対応が整えば
可也医療格差を解消できるのでしょうけれど・・・

残された数日ですが、CNとしてここでの実績を残し
この診療所の役割の意識転換を行政に示せればと思います。


来週の私の講義は既に休講が決まりました。
その分戻ってから2コマ続けての最終講義になるので
学生さんにも迷惑を掛けてしまうのですが
この体験を看護師を目指す大学生に理解してもらうには
凄くいい派遣だったように感じています。

これから育ち行く若い看護師さんたちに
この過疎地での医療をどう改善していけるか
看護師として、そしてやがて大学院を経て
認定看護師や専門看護師になろうと言う人には
なんとしてもこの現実を理解してもらえるよう
講義でうまく伝えていかなくてはいけませんね!

って、なんとなくおばさんが入ってしまいました(^^;)
これでもまだ20代なんですよ!! 残り僅かですが・・・












nasubi83 at 02:03│Comments(4)TrackBack(0)雪国便り 

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この記事へのコメント

4. Posted by なすび   2010年01月12日 23:20
wiredさん、こんばんは。

大学生がこの僻地医療をどう受け止め
そして彼女たちのこれからの看護師活動の中で
どう改善しようと考えてくれるか・・・
それは未知のものですが、みんなこう言う現状に疑問を持つ
素晴らしい学生たちばかりなので、
いつの日かこの過疎の医療は、都市部のそれに匹敵するものになるでしょう。
そう願いながら私ももう一頑張りしなきゃいけませんね!

3. Posted by なすび   2010年01月12日 23:14
アキラさん、こんばんは。

間もなく私のこちらでの活動は満了します。
でも当然の事ですが、この地域の医療はこれからも
日々皆さんの健康の為に努力され続けていくでしょう。
その過程のホンの小さな一ページに関れたとするなら
年末年始の特別な時間にもここへ来た甲斐が有ったと思います。

後進の育成の為にも、
この貴重な体験をつなげていかなくてはいけませんね!
頑張ります。
2. Posted by wired   2010年01月10日 23:45
あと少しですね
村の人達の為にがんばったんだ
帰られたらゆっくりも出来ないかもしれませんが、ランディ君と楽しい時間を過して、生徒たちに経験した素晴らしい体験を講義で聞かせてあげて下さい
無事に帰られる事を祈っております

でも村の人達はさびしくなるね
1. Posted by sinobueakira   2010年01月10日 18:44
愈々数日で北の吹雪の診療所とのお別れが近づいてきたようですね。
別れが近づくとやはり寂しくなるのでしょうが、この年末年始を極寒の地でランディ君と一緒に過した事はよき思い出となるでしょうね。
医療関係者の人材不足は喫緊の課題と言いながらも、なすびちゃんのような資格を持った看護師さんの育成には時間がかかりそうですね。
今回の経験も大学の生徒さん達に上手く伝わると言いですが、「私には無理!」と言う生徒さんもいるかもしれませんね。
最後の部分、確かにおばさんが入っていますがそれだけ20代の若いなすびちゃんなのに経験豊富で鍛えられていると言う事ですね。(頼もしい限りです)

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