2010年04月08日

奇跡、願い叶わず・・・

昨日朝、日勤さんがそろそろ出勤してくるかという時間に
医局で調べのものをしていたDr.から私のPHSへ電話が。。

又インドネシアでM7.7級の地震が発生したとの一報。
もしかしたら派遣要請が入るかもしれないので
その旨準備しておくようにとの指示が入りました。

通常業務を出勤してきた日勤さんへ引継ぎ
関係連絡先へ情報確認をしていたところ
被害状況から今回は緊急支援の必要性は無いだろうとの回答!

やっと安心できたので、一息入れて帰宅しようと
同じ勤務だった友人と食堂でお茶していたら
TVニュースで、「木村コーチの訃報」が流れてきました。

発症後5日。
途中でのオーナーの記者会見などの報告から
恐らく搬送直後の処置以降は、脳圧の上昇から
手術そのものも出来ない状況だったことは想像できました。

面会も可也限られた関係者のみに絞られていたようですし
厳しい状況の中、発症から5日間も頑張れたのは
患者さんの体力とご家族の愛情が有ったからなのでしょうね!

サイレントキラーと言われる所以のこの病は、
自覚症状が掴み難く、発症して初めて解かるケースが多く
そして発症した場合の1/3は搬送も甲斐なく死亡に至り
又処置が間に合った残り2/3の半数は
回復しても重い後遺障害を残してしまうケースが多いのも事実
社会復帰できる方は比較的症状の軽い方で
全体の1/3程度との統計があります。


ジャイアンツの同僚選手が、 
 「コーチはヘビースモーカーだったから、それもいけなかったかな」
そんなコメントを寄せていましたが、
喫煙は血管を損傷させると言われているので
元々有った動脈瘤を拠り脆くさせてしまったのかも知れません。

それにしても37歳は若すぎます。。

搬送直後から厳しい病状説明を受けていたであろうご家族も
奇跡を心から信じていたでしょうに・・・

同僚も仲間もファンも、みんな同じ思いだったでしょうけれど・・・


ご冥福をお祈りいたします。






nasubi83 at 11:17│Comments(8)TrackBack(0) 徒然に 

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この記事へのコメント

8. Posted by なすび   2010年04月10日 01:17
ばあばさん、こんばんは。

本当に人柄も素晴らしい努力家の方だったようですね。
選手・フロントからも人望の厚い方だったように伺いましたが
本当にこれからと言う時の急逝は惜しまれます。。

誰の身に起こっても不思議ではない症例ですので
決して他人事とは思えませんし、その致死率も高いことから
油断できないものですものね。。

ご家族も搬送当初から覚悟するよう説明を受けていたでしょうが
意識のもどらないままのお別れはつらすぎるでしょう。。
心よりご冥福をお祈りいたします。


7. Posted by なすび   2010年04月10日 01:12
アキアさん、こんばんは。

オーナーや監督が口にしていた「奇跡」とは
搬送当初から手の施しようが無い状況を
説明されていた裏返しでもありますね。
出血部位や漏れ出た血量の多さなどで脳圧も上がり
手術そのものが出来ないと言う趣旨の説明だったのでしょう。。。

奇跡を起こしてその危機を乗り切っていただきたかったのですが・・・

この病は人により症状がまったく違いますから
誰かは助かったのに・・と、言うケースは当てはまらず
個別に対応するしかないものなのですが
誰に身にも奇跡は起こって欲しいのもでした。。。

本当に惜しい人材を失ってしまいましたね。
ご冥福お祈りいたします。


6. Posted by なすび   2010年04月10日 01:05
ニコニコおかみさん、こんばんは。

人柄も人望も、これからの野球界にも
そしてご家族にも大切な人材だった方のようでしたね。
本当に残念な結果に思えます。

脳ドックはそれ自体にも高額な検査費用が掛かりますし
MRIが有る施設でも、脳外科医が一人しかいないような病院もあるので
その方が読映に慣れたDr.ならいいのですが・・・
以前、見落としとも思える症例の患者さんを受け入れたことがありました。
信頼できる施設での検診が大切になりますね。

5. Posted by なすび   2010年04月10日 01:01
Wiredさん、こんばんは。

メキシコに続いてインドネシアでも巨大地震が発生し
その度に各方面から時期指示を待つようにとの連絡が入ります。
それでも最小限の被害にとどまり
海外からの救援が必要でない程で済むと一安心です!
それにしても最近地震が続きますね。。。
これで収まればいいのですが・・

スポーツ選手とはいえ、脳動脈瘤事態が形成される過程が
はっきりと解き明かされていない現状ですから
誰しもがこういったリスクを持っている可能性があります。
その上で、喫煙や過度のストレスなどによる血圧上昇などが
相乗的に降りかかり発症するとも言われているので
若さや、体力に過信されることは危険ですね。

4. Posted by Happyばあば   2010年04月09日 10:46
あんなに若くて体力のある人でも
勝てない病気はあるのですね。
原因がよく分からないというのも怖い事です。
カープにもいらっしゃったので、応援していたのですけど。
ご家族がいる広島の球場で倒れたというのも何か彼の思いを感じます。
引退されてから小さいお子さん達と一緒の番組見ましたけど、心残りなことでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。
3. Posted by sinobueakira   2010年04月09日 07:59
『ここに幸あり』で有名な大津美子さんも脳梗塞で倒れたそうですが、先日元気な姿を見ました!
医者も奇跡!だと言っているようですが、木村選手にも奇跡が起こると信じていた人は多かったと思います。
37歳の若さでこの世を去るのは悔しいですね。
選手からコーチへ生活環境が変わり、少し不安な精神状態だったのかもしれませんが、ストレスが溜まっていたのかもしれませんね!
真面目な性格の人だと思います。
これほど、日本中の人がショックを受けた事も少ないと思いますが、くも膜下出血の怖さを再確認しました。
ご冥福をお祈りいたします。
2. Posted by ニコニコおかみ   2010年04月09日 06:19
奇跡を みなさん願っていたはずなのに
残念です。
とても家族思い、そして努力家で みんなに愛され、とても良い方のようでしたのに!
原監督はじめ 沢山の選手が涙していた姿からも 木村選手の人柄が偲ばれます。
日ごろから 脳の検査も行わなければいけませんね。


1. Posted by wired   2010年04月09日 00:12
こんばんは
インドネシアでM7.7級の地震があったと
聞いたときはもしやと思ったのですが
今回は大きな被害が無くて良かった

木村コーチの事は連日ニュースで流れているので状態は聞いていたのですが
亡くなったと言うニュースはショックでした
観客が見守る中、シートノック中での出来事
スポーツ選手で強靭な肉体の持ち主でも
日頃からの健康管理は必要なのですね
ご冥福をお祈りします

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