2010年09月21日

救えるのは大人だけだから。。。

1歳の男の子の搬送。

灰皿の吸殻を誤嚥した上に、
応急処置を間違えた事による急性ニコチン中毒。


吸殻を飲込んだのを発見してから119要請まで3時間以上。。
ママの判断がもしかしたら子のこの人生を
大きく変えてしまったかもしれないケースです。

当初、男の子が口をモグモグしているのを発見した際に
お母さんが大きな声でお子さんを叱りつけたようで
お子さんは口の中にあった「物」を飲込んでしまったようです。

暫く叱った後になって、お子さんが吸殻を飲込んだ事を話し
動転したお母さんがペットボトルのお水を飲ませたそうです。

その後お子さんが落ち着いたように見えたそうで
イタズラした罰として泣きじゃくるお子さんを、
暫く子供部屋に一人にし、1時間ほどして静かになったので
様子を見に行ったらお子さんが動かなかったのに驚き119要請。

搬送時、既にニコチン中毒を発症しており
時間経過も可也しているので全身への影響も出始めていました。

ニコチン中毒はタバコの誤嚥の際に良く起こる子供の事故ですが
その事故を大きくしてしまうのが、家人による謝った応急処置。

ニコチンは水分と結合しやすく、タバコなどを誤って口にし
胃に入った際に水分を与えてしまうと
瞬く間に中毒症状を発症してしまいます。

しかも異物を飲込んでいるのに、様子を見る行為は危険で
一刻も早く処置を施さないと命に関る重篤な症状を招きます。

特にお子さんの場合は、お父さんお母さんの慌てぶりから
叱られる行為との区別がつかず、真実を言い出せない子も多く
赤ちゃんから小学校入学ぐらいまでの年齢は
興味を持ったものに手を伸ばしてしまう事も多いので
もし誤嚥や誤飲を確認したら、もしくはその可能性を見たら
救急要請するか、応急相談を消防署などに入れるなど
早めの対処が肝要になります。

残念ながらこのお子さんのケースでは
後遺障害の残る可能性が高く、入院期間も先が読めない
チョッと心配な症状です。


お子さんは興味を示したものには手を出してしまいます。
それをガードするのは近くにいる大人しか出来ません。
それでも誤って起こる事故は耐えません。

ですから応急処置の判断なども重要になります。
自身のない処置行為や、思い込みの判断は危険です。
分からない症状を訴えた際には自己判断ではなく
早めの処置を受けるようお心掛けくださいね!


最近ではお子さんと一緒に受けられる
応急処置体験講座なども、地域の消防署や保健所で実施してます。
お時間のあるときに一度体験されてみるのもいいですよ!












nasubi83 at 16:43│Comments(9)TrackBack(0)お子さんたち 

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この記事へのコメント

9. Posted by なすび   2010年09月27日 10:45
wiredさん、おはようございます!

本当に些細なことが原因で・・・
そう言ったことが病院へ運ばれる患者さんには
毎日のようについて回ります。。

あのタイミングじゃなかったら・・
もう少し早く気付いていたら・・・

そんな後悔が空しく回想されています。

脳へのダメージは今後の医学の飛躍的な進歩を待つしかないのが
本当に心苦しく、悲しい思いでいます。。。
8. Posted by wired   2010年09月26日 21:51
こんばんは
タバコの後始末は
親の責任だな・・
僕は吸わないので偉そうかもしれないけれど・・
本当に些細な事でその後の人生を左右するのは辛い・・

まだ人生がはじまったばかりなのに・・残念、早く回復される事を祈ってます
7. Posted by なすび   2010年09月26日 17:04
徒然さん、こんばんわ。

いざと言うとき、
どうしても慣れていない事をするのには
余裕をなくしてしまって、
知っていても誤った事をしてしまいがちですね。

だから余裕のある、普段の生活の中で
子供の目線で危険なものは
なるべく手の届かない所へ上げておくなど
配慮しておきたいですね。

でもタバコは子供の受動喫煙にもつながりますから
出来れば子供の前ではすわれないのが一番かも。。

6. Posted by なすび   2010年09月26日 17:00
ばあばさん、こんばんわ。

お子さんがこういった事故にあうと
ご両親はその原因を巡り、責任の押し付け合いなどで
その後に大きな問題を残されるケースが多いようです。

このご夫婦もロビーで大きな声で罵り合っていました。。

すべて現実逃避なのでしょうけれど
現実の世界では大事なお子さんが脳へのダメージを受けられ
これからの人生に大きな障害を持って臨まなくては
ならなくなってしまいました。。

出来うる注意は周りの大人がしなければ
こういう惨事は後を断ちませんね。。

5. Posted by なすび   2010年09月26日 16:56
アキラさん、こんばんわ。

小さなお子さんの目となり足となれるのも
やはり親であり周りの大人ですね。
危険なものは排除することが出来るのは
子どもではないのですから
目を配ってあげないといけませんね。

それにいざと言う時の対応も
できれば身につけられるとこういう事態は避けられたかも・・・

残念ながらこのお子さんは
脳にダメージを残してしまったようですので
これからの生活が心配されています。

4. Posted by 徒然   2010年09月25日 10:00
子供の誤飲はモノによって対処が違うんですよね。
それは知っているけれど、モノが何なのかが分からなかったり 対処の方法はいざという時には出来る自信が有りません。。。

我が家でもミニカーのタイヤを外して口に入れたり…
子供って口に何かを入れたがるので気にはしているつもりなのですが、予想外の事をしてくれます。

こうやって辛いお話ですが身近に聞かされると、気をつけなければと感じます。
3. Posted by zipper   2010年09月23日 15:37
Amazon ナースライブラリー管理者のZipperと申します。今回、看護師の勉強お役にたてますよう、診療科目ごとに、本の観覧を出来るようなサイトを作成しました。

よろしければ、リンクをお願いいたします。
2. Posted by Happyばあば   2010年09月22日 23:26
わが家もオットットさんはいまだ禁煙出来ずにいます。
常に口に入れたら危ないものなど気をつけて、もしそうなったときどうすればいいのか、知識として頭に入れておいた方がいいですね。
とっさの場合あわててしまうので、間違ったことをしてしまいそうです。
このお母さんものどに詰まる固形物ではないということでちょっと油断したのかもしれませんね。
後遺症が残るという事が気の毒ですけど、何とか軽く済むようになるといいですね。
1. Posted by sinobueakira   2010年09月22日 00:37
1歳ぐらいの子供は動きも速くなってくるので親が注意深く見守ってあげないといけませんね!
10月からはタバコも値上がりするようですから禁煙を始める人も増えてくるでしょうね?
私も密かに脱タバコ宣言を考えています。
この男の子は後遺症が心配されるようですが、ご両親も心配でしょうね。
何とか回復する事を祈りたいものです。

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