2010年12月03日

何か欲しいものありますか?

搬送されたのは中学2年生の女の子。。

他の病院で肺疾患の治療を受けていたそうですが
近いうちに大きな病院へ紹介状を書いてもらう予定で
新たな治療方針を模索している最中の急変だったようです。

自宅でいつものようにお風呂に入って
寝ようかと自室へ向かう途中で苦しさを訴えお母さんを呼び
その状態の悪さから119要請されてこちらへ搬送。

肺の状態がかなり良くなくて、このままでは命の危険も・・
すぐに喉を切開して機器による呼吸補助をする事になり
付き添われてきたご両親へその説明をし手術準備。

取敢えずの手術は成功して呼吸は助けられているので
患者さん本人も落ち着けたようでした。

術後の状態を確認に行った私の手を握ってくれて
呼吸が楽になっていることへの驚きと・・・
それと同時に今は自分の声が出ない事への不安とストレスが。。

何度かの入院を経験されているという事で
病院慣れはしているという事でしたが、普通に喋れないのは
この年齢の御嬢さんには大変な苦痛でしょう。

今は呼吸が安定して全身への酸素の取り込みも改善され
これからの肺自体への治療の為に体力を付けなくてはいけません。

そんな事を分かりやすく噛み砕いた言葉で
説明しながら会話をした帰り際に問いかけた
     「何か欲しいものはありますか?」 
                            の言葉に

彼女から帰ってきた返答は ・・・ 「声」
そう筆談で答えた彼女の目は、光るものでいっぱいでした。。。








nasubi83 at 14:37│Comments(4)TrackBack(0)お子さんたち 

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この記事へのコメント

4. Posted by なすび   2010年12月06日 10:58
アキラさん、こんにちわ。

声の大切さを実感させられますね。
普段何気にしている会話が、これほどもどかしいものになり
その不自由さから苛立ちが先んじて・・・
その悪循環が体調まで影響してしまうケースもあります。

この患者さんは自分が先天的に肺に病気がある事には気づかず
この年齢まで頑張ってしまったので
現在の状態が信じられずに、受け入れるのに時間がかかりそうです。

それはご両親も同様で、今まで普通にしていたのに・・
そういう思いでいっぱいのようでした。

ただここで病気も確定診断され、治療も確立されているので
ちょっとだけ辛抱して一緒に治してしまいましょうと
毎日筆談しています。

だって今しっかり治してしまえば
美声を戻すだけでなく、大学に入るころには
アスリートとして活躍しているかもしれないのですから!!

でも今は焦らず無理せず、徐々に一緒に
回復に努めていきますね。

3. Posted by なすび   2010年12月06日 10:21
ばあばさん、こんにちわ。

この御嬢さんは先天性の肺疾患を患っていらっしゃり
小学校高学年からはちょっとした運動でも
息苦しさを訴えられていたようででうが、
中学の校医が受診するようにご両親に忠告するまで受診歴がなかったそうです。

逆に言えばそこまで自覚症状がなく頑張られたのでしょうが
もしかしたら、幼児期に検診していれば
もっと早期に対処ができたのかもしれませんね。。

現状は呼吸補助の器械を付けているので
残念ながら声は出せませんが
手術によって肺機能も改善可能ですから
そうなれば声を出すだけでなく
高校へ入るころにはハードでなければ
体育会系のクラブにも入部可能だろうといわれています。
早くそうなれるよう私たちも回復のお手伝いをしなければいけませんね!
患者さんと一緒に頑張ります。
2. Posted by shinobueakira   2010年12月04日 02:17
今は皆さん携帯等を持っていますので、筆談もメールでの意思疎通も簡単にできるので便利ですね。
以前還暦同窓会を楽しみにしていた友人が咽頭ガンで手術し、暫く喋られず、マシンガントークも聴けませんでしたが、メールが次から次へと届くようになった事を思い出しました。
この少女の『声』は暫くしたら必ず綺麗な声が戻ってくるんでしょうね?
暫くは不自由な会話になるかもしれませんが、どんな状況に置かれても光り輝く瞳で頑張ってもらいたいですね!
クリスマスまでにはこの少女の綺麗な声が聞きたいでしょうね?なすびちゃんも!!
1. Posted by Happyばあば   2010年12月03日 22:13
肺が悪くてはみんなと同じようにスポーツを楽しんだりも多分出来なかったのでしょうが、そのうえ声までなくしてしまって、少女にとってこんなに辛いことはないでしょうね。
肺の疾患が快復すればまた再生することが出来るのでしょうか?
お喋りしたり歌ったり、そんなことが出来る日が戻らないものなのでしょうか?

義母がALSでのどを切開しその後10年声のない毎日でしたが、わかってあげられないこともたびたびあり、とても悲しそうな顔をしていたことを思い出しました。

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