2010年11月18日

救命と移植


臓器移植法の改正後、ご本人の意思表示がなくても
脳死(心臓死)後の臓器提供をご家族の判断で行う事例が増えました。

うちの病院では改正後まだ脳死判定による
臓器摘出術及び移植術は行われていませんが、
どちらも行える指定病院になっています。

もし今日にもそう言った事例の患者さんが現れれば
移植コーディネーターと共に粛々と患者さんのご家族へ
説明に向かわなければならないのです。


先日移植医やスタッフの移植チームとの交流会がありました。
普段救命に勤しんでいる私たち救命チームとは
時に判断の異なることもあり、倫理観や哲学的側面も
深く話し合う時間を持てました。

既に何度も繰り返し繰り返しミーティングを開いて
統一マニュアルも出来上がっているのですが
現場での立場(視向)の違いによる考え方の僅かながらのズレ・・・

恐らくそのズレは埋まる事はなく、
事務的にマニュアルに沿って進められていくのでしょう。

学生だった頃、何度となく哲学の授業でも
こう言ったケースを取り上げてディベートしたことを思い出しました。

それで久しぶりに学生時代の教授に連絡すると
遊びに来いと仰って下さって、懐かしの学び舎へ出かけて来ました。


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この門前の通りはランディの面会の際に何度も通ったのですが
中に入るのは何年ぶりでしょう!?

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ここは変わりないですねぇ。。。

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よくお友達とお弁当を食べたベンチもそのままでした(笑)

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そして何度も実習に通った場所です。

大学2年まで、看護職に自分が就くなんて思ってもいなかったので
入学した頃、ここは学生の健康診断に行く場所なんだと
その程度にしか思っていませんでした。

医療の現実や先輩方が研究者として活躍される場など
今回お会いした教授のお言葉も影響して
3年次の学部申請の際、今の職への一歩を踏み出しました。

ただ私が志した当時のクリティカルケアの指導教授が
本学にはいなかったので、同級生が大学院へ進む際に
私だけ私学の大学院を受験する事になって以来
何年ぶりの再訪でしょう!? 思い出の病院です。

この病院も移植術を行える指定病院ですので
今回の移植チームとの溝について、
現役でここに努めている同期生にそんな話題を振ってみました。

学生時代は皆他愛もない話で盛り上がっていたお友達ばかりなのに
こうして仕事をしている姿を見ると大人になったなぁと。。。

私の振った話が「面白いテーマなので」という事で、
学部の学生さんの授業に、この溝についてディベートさせてみたいと
授業テーマになってしまいました。

先輩や同級生もここでは既に講師や准教授ですから
一般の看護師さんへの指導はもちろん、
個々の研究課題として各テーマを持って
患者さんに接している姿は既に立派な研究者!


ただし、勤務後に久しぶりに昔通った居酒屋さんで飲んだ時は
過ぎ去った時間が嘘のように、学生時代と一緒の
他愛もない話で盛り上がるいつものお友達に戻っていました(-_-;)








nasubi83 at 12:27│Comments(6)TrackBack(0)徒然に 

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この記事へのコメント

6. Posted by なすび   2010年11月22日 11:10
ばあばさん、こんにちわ。

可也悩んで、その結果原点回帰と思い
学生時代の教授に相談したところ
同級生などへも声をかけてくださって
飲み会と言う形で再会をセットアップしてくださいました。

お友達も皆第一線で活躍している方々ばかりなので
同じような悩みや疑問を持ちながら仕事に当たっていたようで
他学へ進んだ私以外も、時折皆教授を訪ねて
色々相談していたようでした。。。

そこで教授が下さった一言にすくわれた気がするのが
 「今のなすびがぶつかっている壁は、研究者なら誰しも一度は当たる壁」

その一言で大分吹っ切れたように感じました。
後は角度を変えて物事を見る余裕を持つだけですね。。。

やはり学生時代を伴にした友人達との再会は
あのパワーを又授けてくれたようでした。

大学野球も今年は何年ぶりかで一勝出来たようで
その相手が早稲田の斉藤投手と言う事だったので
その日は学内で可也盛り上がったようですよ(^^)
斉藤投手、こう言う取りこぼしを
来年からはライオンズ戦でやってほしいです!

移植医と言うのは、日頃から移植だけをするものではなく
外科系のDr.がその部位医によって担当するのですが
特別な技術指導を受けた外科医が担当します。
ナースに専門看護師や認定看護師があるように
移植を担当できるDr.も、ドラマのように
誰でもが出来る手技ではないので、
移植学会などに所属し、訓練を受け
そうした技術を身に着けたDr.を移植医という
呼び方をしています。
普段は心臓外科医として活躍しているdr.だったりするのですけれどね!





5. Posted by なすび   2010年11月22日 10:50
アキラさん、こんにちわ。

学生時代のお友達や恩師などとの再会は
仰るようにいつになっても楽しいものですね。
明るい雰囲気ですか!?
この日は結構悩んで母校を訪れたので
どちらかと言うと暗い面持ちだったともいます。
教授もその辺を心配して、久しぶりの再会をセットしてくださったようでした。

4. Posted by なすび   2010年11月22日 10:47
徒然さん、こんにちわ。

才女なんて事ないですよ!
ただなんとなくこの大学を受験しようと思っていただけで
目的や将来像も無く入学してしまいました。。。

でも今では同級生や学生時代の知り合いが
この大学を中心に活躍している姿を見ると
まぁここでよかったのかなぁって思う事も有ります。

マニュアルは厚労省規定のものが全国統一であるのですが
現場での線引き部分ではどうしても感情や人間味も判断の違いなることもあり
最終的には統一マニュアルに従う方向で進めています。

ただこのマニュアルが最終的なものではないので
新たな医療者や患者さん、その後家族の意見や心情・技術など
時代時代に沿った形で変化していくでしょう。

その為にもこれから医療界へデビューする学生達の
新しい意見を聞けるのはいいことですよね!


3. Posted by Happyばあば   2010年11月19日 06:04
懐かしい教授やお友達と会いおしゃべりして、一瞬にして楽しくて一生懸命だった学生時代に戻れたことでしょうね。
皆さん第一線で活躍なさってる方でしょうから、ゆっくり一緒にお酒飲むなんてことなかなかないでしょうね。
よかったですね、楽しい時間が持てて。
この前六大学野球の記事へのコメントのお返事に、斉藤投手から一勝あげる事が出来てすごい!!と書いたのですが、もし学校を勘違いしてたらどうしょう・・と少し心配してました。
間違いなかったようですね^-^
移植医という方がいらっしゃるとは知りませんでした。
私の場合は脳死を死と受け止める事が出来るかどうか、その点がまだ割り切れないところですね。
2. Posted by shinobueakira   2010年11月19日 02:47
このような学生時代の仲間や教授との話題は珍しいですね!
なすびちゃんの青春時代(今も青春ですね?)学生時代の仲間たちも皆さん立派に社会に貢献されておられるようですね。
素晴らしい仲間たちとの再会は楽しかったでしょうね!(お酒も少しは飲めるようだし・・・)
学生時代の仲間や教授は何時まで経っても大事な宝物ですね!
これからもこのような仲間たちや教授と会える時間がたくさんとれると好いですね。
久しぶりに明るい笑顔のなすびちゃんの雰囲気が伝わってきました!
1. Posted by 徒然   2010年11月18日 13:48
どなたかのコメントで何となく知ってはいましたが、なすびさん やっぱり才女でらしたんですね。

移植については倫理観や哲学的側面などからきっちりとしたマニュアルがひつようでしょう。
でも、なすびさんの抱いた疑問が今の学生さんにも問題提起されて違ったお話も聞けるかもしれませんね。

やっぱり昔の仲間って直ぐに昔のままに戻れて良いですよね^^

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