2011年03月09日

救助できた喜びは大きいですが。。


1月の新聞に載っていた記事ですが。。。

雪の山道6キロ、担架で急患救う 岩手・岩泉

大みそかから大雪に見舞われた岩手県岩泉町で1日未明、
積雪で救急車が入れない地区の心臓病の急患を
岩泉消防署員たちが山道を歩いて搬送して命を救っていたことが、
4日わかった。

 同署によると、1日午前0時過ぎ、同町門上救沢の
心臓病の女性(46)の家族から「具合が悪くなった」と
119番通報があった。
救急搬送は本来3人だが、署員たちは雪の影響を考えて7人で出動。
同署から女性宅まで約21キロで約30分の距離だった。
だが、道路の除雪が追いつかず約3キロ手前で
救急車は通行できなくなったという。

 女性は狭心症で、一刻も早い手当てが必要だった。
署員たちは深さ70センチの雪の中を歩くしか手段がなく、
担架と機材を持って雪をかき分けて道をつくりながら山中に入り、
女性宅に向かった。女性宅まで50分かかった。
さらに女性を担架に乗せて徒歩で救急車まで戻り、
病院に到着したのは午前4時過ぎだった。
だが、女性は治療を受け助かったという。

 同署の飛沢誠副署長は
「今回のような大雪は緊迫感もあったが、日ごろの訓練の成果」
と話す。



丁度これと同じような体験を、昨年のお正月に経験しました。

  雪国便り~ドクターヘリよ飛んで来て!

雪国の壮絶な救命搬送は最後は人の手に頼らざるを得ませんね!
そしてみんながその事を理解し助け合って生活している。
そのつながりが本当に温かいものに感じた雪国勤務でした。


先日、勤め先の同僚が無断欠勤しているのでおかしいと思い
自宅や実家へ連絡するなどして室内で倒れているのを発見され
瀕死の状態で搬送されてきた患者さんがいましたが
自分に置き換えてみても、人の密集の中で生活しているにも拘らず
その異変に敏感に対処してくれるようなコミュニティって
身近に有るのかなぁと不安のような諦めのような思いになりました。

担架を担いで雪道を歩く事は、
通常の搬送の何倍もの集中力と体力が無くては出来ない事ですね。
日頃から訓練しているとはいえ、実戦でしかも心疾患の患者さんを
搬送するとなれば、その緊張感を思うだけで敬服してしまいます。

今回一緒に派遣された救助隊員の中にもこうした訓練を受け
派遣されてきた方もいらっしゃいましたが
その訓練の壮絶さを思わぬ形で目にしました。

その訓練を持ってしても今回の救助では・・・
未だに無念さが残ります。

現場の状況から難しい事は当初より感じていたことなのに
する側もされる側も「奇跡」を信じて頑張ったのですが。。


私たちが直接任務を引き継いだ2次隊も
既にその任務を3次隊へ引継ぎ帰国しました。
そして今現地で活動している3次隊には
もう、救命を担う医療スタッフは含まれていません。。。












nasubi83 at 10:11│Comments(18)TrackBack(0)ボランティア 

トラックバックURL

この記事へのコメント

18. Posted by なすび   2011年04月09日 11:07
アキラ、お返事遅くなってしまいすみません。

NZから戻って間もなく東北へ二度の派遣となり
お返事できずにすみませんでした。

ご心配をお掛けしましたが私は元気でいます。
さすがにあの巨大余震では復興ムードも飛んでしまいましたが。。。

それでも早く再興することを望むばかりです。。
17. Posted by なすび   2011年04月09日 11:04
の看護師さん、こんにちわ。

いつもありがとうございます。
又お話しできればと思います。
16. Posted by なすび   2011年04月09日 11:02
shinjiさん、こんにちわ。

はじめまして。
福島を初め宮城・岩手と被災地域を回り
何度かの搬送に携わりましたので
もしかしたらお父様を千葉へお連れしたのは
私かも知れませんね。
いずれにしてもご無事で移送出来て
適切な医療を受けられていらっしゃることを
心から嬉しく思います。
どうぞお大事にされてくださいませ。

15. Posted by なすび   2011年04月09日 10:59
チャーミンさん、こんにちわ。

ご心配をお掛けしましたがどうにか帰宅出来ました。
現地レポなどは報告会で詳細を説明できると思います。
その時お会いできればと思います。


14. Posted by なすび   2011年04月09日 10:56
ママさん看護師さん、こんにちわ。

ご心配をお掛けしましたが福島からメールしたように
何とか無事に任務全うしてきました。
詳細は又レポートなどでもお知らせいたしますね!

13. Posted by なすび   2011年04月09日 10:54
ばあばさん、再びのコメントありがとうございます。

ご心配ばかりおかけして申し訳ありません。
大震災発生時は丁度夜勤明けでしたので
ランディと一緒に自宅にいました。

その辺の記事を次回アップしようと思います。
昨日遅くに横浜に戻り、その足でランディを迎えに行きました。
預け先が無理を聞いて下さる先輩でしたので
寝入っていたランディをそっと連れて
一緒に帰宅できたので今は二人で少し微睡んでいますよ。。
12. Posted by なすび   2011年04月09日 10:50
wiredさん、お返事遅くなってしまいすみません。

NZから戻って直ぐに東北へ二度の派遣となり
お返事できずにすみませんでした。

あの震災発生の後すぐに被災者救出&救命の為に現地へ入り
一旦戻った後、今度は避難所での皆さんの健康管理などの業務に就き
昨夜遅くに戻りました。
ご心配をお掛けしてしまいましたが
私は元気でいます。
多少地震酔いに悩まされ、最後の余震の揺れに恐怖感も
未だに止みませんが被災者に比べれば・・

いつもご心配いただき感謝しています。
11. Posted by なすび   2011年04月09日 10:46
ばあばさん、お返事遅くなってしまいすみません。

NZから戻って間もなく
東北へ二度の派遣となり
お返事できずにすみませんでした。

自然災害の怖さはこのたびの大震災でも
嫌と言うほど身につまされました。
ここで紹介した岩手の救急隊員さんも
今回の被災地域の方なので、その安否も気になりますね。
早く皆が笑顔になれる事を祈るばかりです。
10. Posted by なすび   2011年04月09日 10:44
ばーびーちゃん、お返事遅くなってしまいすみません。

NZから戻って間もなく東北へ二度の派遣となり
お返事できずにすみませんでした。

どうにもならない事も多いのですが
現地や被災者、そしてそのご家族の前では
涙を見せるわけにいかないので
こうして帰宅するとフラッシュバックのように
悲しさにさいなまれます。。

皆が笑顔で過ごせる日が早く来ることを祈るばかりです。
9. Posted by shinobueakira   2011年03月23日 06:24
世界中で大きな地震が発生し続けてると思っている内に、日本にも1000年に一度と言う大きな地震が津波や原発問題も抱えてやって来ましたね。
地震だけならまだまだ手の施しようもあるけど、津波の猛威には人間の力では何ともなりませんね。
その上に原発の放射能が不気味な脅威を拡散しているようで困ったものです。
なすびちゃん達医療従事者も今回は色々な危険が重なっているので、救援活動も非常に難しいのでしょうが体に気をつけてくださいね!
度重なる自然災害で休む間もないなすびちゃんの身体が気になります。
8. Posted by さいたまの看護師   2011年03月21日 05:39
尊敬します。
7. Posted by sinji   2011年03月20日 00:38
はじめまして。
今までずっと読ませてもらってましたが
今日はどうしてもお礼が言いたくてコメントしました。
私の実家は福島の被災地で今も退避命令の出ている地域です。
家族の無事は確認できたのですが祖父が入院先から移動できず
このままになってしまうのかと心配していました。
そんな中被ばくの心配もある地域へ患者の為と
若い看護師さんも含めてお医者さんたちが入ってくれたそうです。
近日中に適切な治療の受けられる病院へ移送されるようになったようです。
前からブログを読み逃げしていましたが
原発を回復させようと頑張っている職員と同じように
名もなき看護師さんたちが身の危険を押してまで
そこにいる患者の為に動いてくれることに感謝しています。
なすびさんが祖父の病院へ行かれたかは不明ですが
貴女方のように若い看護師さんたちが
こんな献身的に他人を思って行動してくれることに
本当に感謝しています。
こんな応援しかできないけど家族皆でありがとうを伝えたい気持ちです。
6. Posted by チャーミン   2011年03月18日 11:01
昨日のメマガで不眠不休のなすびさんが
泥まみれになってまで患者さんのケアをしている事を知りました。
当初の被災者受け入れ態勢のままなら
自分の病院でケアできたでしょうに、あの災害現場では
搬送も出来ないようですからこちらから行くしかなかったのですね?
今日にも関東以西へ患者を空輸搬送可能体制も組まれるようですから
なすびさんは何度も患者さんの処置をしながら東北と関東を往復することになるのでしょうね。
クリティカルCNのなすびさんいしかできない任務ですから
代わりたくても田舎看護師の私には何もできません。
どうかご自身の体調管理も優先され無理されないでください。
空を飛ぶドクターヘリを見ながらなすびさんが乗っているのかなと
憧れをもって応援をしています。
その状況下ではメールも確認できないでしょうから
ママさん看護師さん同様こちらへコメント残しておきます。
被ばくリスクも大きくなるでしょうが
無理せずに、被災患者さんの為頑張ってください。
5. Posted by ママさん看護師   2011年03月14日 08:12
携帯もメールも通じないので
貴女は不眠不休で急患対応しているのでしょうけど
兎に角無理しないで!!
長い派遣などの疲れがたまっているのですから。。。
このコメントでしか連絡手段がないのが
もどかしい思いですよ。
お願いですからもう頑張らなくていいです。
休んでください!
医療者としてあなたは十分使命を尽くしました。
休んでください!!

4. Posted by Happyばあば   2011年03月12日 20:55
なすびさん大丈夫ですか?
その辺りもかなり揺れたことと思います。
ランディ君ひとりだったのでしょうか?
びっくりしたことでしょうね。
東北の津波には度肝を抜かされました。
TVを見ていると胸がバクバクして声も出ません。
早く収まってほしいとそれを祈るばかりです。
くれぐれもお気をつけて・・・

3. Posted by wired   2011年03月11日 18:14
仕事から帰ってTVをつけると宮城で震度7の大地震発生、コンビナートが炎上し凄い津波が街を飲み込んでいる、被害の状況が流れて来ると泣けてくる、なすびさん、無理せずに頑張って下さい
2. Posted by Happyばあば   2011年03月10日 14:45
つい先日TVで同じようなニュースを見ました。
新潟県だったと思いますが、3mほどの積雪で道路も鉄道もストップ。
やっとのことで開通した鉄道にはだあれも乗っていなく、
道路も途中で見上げるような雪のためバッタリと行き止まりになってました。
鉄道も途中で折り返し運転なので、住人の方々が行きたい買い物や病院には行けないとおっしゃってました。
ここも救急隊のかたがたの徒歩による搬送になるのでしょうね。
一方ではタクシー代わりに救急車を呼んだりする不届きな人もいるというのに
なんだか釈然としませんね。
消防署員の方々に感謝です。
1. Posted by ばーびーちゃん   2011年03月10日 01:26
お帰りなさい!

異国でのご活動、本当にお疲れ様でした。
どうにもならない事とは言え、
胸が痛みますよね。

一瞬の出来事で明暗を分けてしまうのですから
にこうして生きているのはありがたいことなのかも
しれません。

担架で夜の雪道を何時間も運ぶなんて・・・
絶句!
すごすぎます。

医療や救命に関わる全ての方を尊敬します。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
最新コメント
QRコード
QRコード