2011年02月11日

子供たちの優しさは明日への希望です!

キャンプの中では毎日が殺伐とした喧噪の世界。
勿論衛生状態も良いとは言えない環境のなかでも
そこをベースに生活するしかない被災者の方も
まだまだ多いのが悲しいかな実情。。

治療や衛生指導の巡回で何度か訪れたその難民キャンプでは
仕事にあぶれたお父さんたちが覇気のない顔で佇んでいました。

同様にお母さんたちも、将来どころか明日の光も見出せず
頼るべき行政も機能しない現状に希望をも忘れているかのように
呆然と日々の糧を求めて時をやり過ごしているだけでした。

それでも私たちが巡回指導に伺うと、
子供たちは物珍しい顔で我先にと駆け寄ってきてくれます。

本来の初期治療や衛生状態改善指導などのレクチャーの他
簡便な治療行為では対処できない重篤な症例の患者さんには
ベースキャンプの診療所へ運ぶ手筈などを整え
小さな子供たちへは国連や私たちが持って行った石鹸の使い方や
手を洗う事の大切さ、そして水の濾過の仕方や煮沸消毒の重要性
自分や家族、それにキャンプの人が体調を崩した際には
直ぐ診療所を訪れる事などを分かり易く話して聞かせて来ました。


そんな事を何度か繰り返しているうちに
大人が覇気を失う程の劣悪な環境下のキャンプの中でも、
子供たちの逞しさ、そして目を見張るほどの優しさを
涙があふれる思いで垣間見せられました。

丁度お昼の食事の時間に差し掛かった際の事
お昼ご飯はみんながみんな食べるのではなく
配給品や畑で採れた物などに余裕のある家庭の人が
口に出来るだけで、その他の人は朝夕の配給食がメインになります。

当然食べられる人と、そうでない人が同じキャンプで混在します。
大人はそれでも座ったまま見つめていられるのですが
可愛そうなのはやはり小さな子供たち・・・

そんな時、少し年長のお兄ちゃんお姉ちゃんたちが
何軒かの食事を作っている家庭を回って
お皿に少しづつ食べ物を貰ってくるんです!

最初は自分たちで食べるのかなぁと、遠目で見ていたのですが
一通り食べ物を集めて回った後は、キャンプの隅っこに集まって
お昼ご飯の食べられない家庭の子供たちを呼び寄せては
一人づつ、少しづつだけど分け与えているんです!

こんな子供たちがいる国は、絶対に復興しますよ!!
そう感じてキャンプの責任者の方と話したら・・・

「あの子供たちは貴女方海外ボランティアを真似ているんです」

そう仰ったんです!
もしかしたら私たちのこの行動が、現地の子供たちの心に
「何か」を閃かせられたのかも知れませんね。。。
なんて言ったらおこがまし過ぎですね、すみません。。

でもその責任者の方がこう付け加えて下さいました。

「地震でこんなになる前だって、ひったくりや強盗はあったんだ
 私が小さい時も皆飢えていたし貧しかった。
 それが地震でみんな希望を亡くしたのに
 貴女達が来てから子供たちの思いが変わったように見えるよ。 
 
 人の分を奪ってでもお腹一杯にしたい年頃なのに
 自分たちで出来る事を考えて、忌み嫌われる事も有るのに
 小さな子にあげる為にご飯を貰って回る年上の子たちの
 思いやりや優しい気持ちが生まれ育ったことが
 この震災での唯一得た物かも知れないよ。

 貴女方が地球の裏側から駆けつけてきてくれて
 怪我や病気を治してくれる事は嬉しい事だけど
 それ以上に子供たちが将来を考えて、 
 小さな子供やお年寄りを大切にする気持ちを育んでくれたのが
 ハイチ人として私は一番嬉しいんだ」


そう仰って下さったのが印象的でした。

派遣前は治安の悪化や私達外国人に対する敵対心に不安を覚え
コレラの感染拡大を抑えられない現状に無力を感じてもいましたが
やはり求められる所で仕事の出来る幸せが実感できた
そんな瞬間でもありました。


数年後、きっとあの子供たちが
ハイチを発展させていくでしょうね!

そうなった頃、もう一度行ってみたい国になりました。
その時は観光でね(^^)






nasubi83 at 06:29│Comments(8)TrackBack(0)ボランティア 

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この記事へのコメント

8. Posted by なすび   2011年02月19日 18:43
wiredさん、こんばんわ。

本当にいつの日か観光でもう一度訪れたいです!
そんな日が早くやって来ることを
今は祈るばかりですね。。

7. Posted by wired   2011年02月16日 00:03
こんばんは
汚れた川の水を飲み水としていると
言うニュースはTVで見ていました
ネットの動画にもハイチで活躍されている日本人の方達の姿を通して
震災から立ち上がろうとする
ハイチの人達の姿を見ていました
子供達の優しい前向きな姿に希望が見えますね
本当になすびさんが観光でハイチに行ける日が来ればいいのに(^_^)
6. Posted by なすび   2011年02月15日 11:24
ニコニコおかみさん、こんにちわ。

父が国連職員でしたのでニューヨークで暮らしていた際には
何度もこうした支援を調整する父の背中を見てきました。
そんな父を戦場や被災地へ送り出してきた母の思いも
この歳になってようやく実感できるようになった気がします。

父は私と違って戦場や紛争地域へ乗り込んでいくことが多かったので
母の心配も今の日ではなかったのでしょう。
それなのに今度は娘が被災地へ出向くのでは
母の人生は心配ばかりで申し訳ないですね。
父のような事がない様派遣地では気をつけて
今後の支援に当たらないければと思います。
こうしておかみさんにまでご心配いただける私は
本当に幸せものです。
そしてご心配をおかけしてしまうことを
心よりお詫びいたしております。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

5. Posted by なすび   2011年02月15日 11:17
ばあばさん、こんにちわ。

覇気が失せてしまうと、何事も前へ進もうと思えませんよね!
そんな希望をなくした大人の周りで
自分たちの出来ることを自ら考え出して
自分たちより困っている子供や老人、
それに震災でけがをした人を助けようと思う気持ちがはぐくまれ
今までは社会からアウトローと呼ばれるような
そんな地位に居た子供たちがハイチの社会を支えだしていました。

最初は見よう見真似でもいいんですよね。
いつしか自分たちで考える視野が広がり
そして出来ることから実行するようになるでしょう!

ソロソロ復興支援ばかりでなく
教育援助や福祉援助へ支援体制を変更して行く時期に
差し掛かったのかもしれないですね!
若者に覇気がある国は、必ず復興していきますよね!
エジプトの変革も一人の若者が立ち上がった事からでしたし・・・。

あ! 私もまだ若者の端くれに入るんですけれどね(^^ゞ
いや、もう若者とは呼ばれないのかなぁ!?



4. Posted by なすび   2011年02月15日 11:10
アキラさん、こんにちわ。

やはり最貧国のひとつと数えられる国ですから
どうしても治安はいいと言える状態ではないですね。
それでも人を思いやる優しさやいたわり等
今まで見失いがちだった気持ちが、小さな子供たちに生まれ
それが又もっと小さな子達へと身をもって示されて
つながり出しています。
きっとこの国は自立復興していきますよ!
時間はかかるでしょうけれど、いつの皮下わが祖国を抜く日が来るやも知れないですね!



3. Posted by ニコニコおかみ   2011年02月12日 15:19
先の見えない状態のなかで大人たちが
覇気をなくしている中
子ども達の前向きでいたわりの気持ちは
一筋の光明ですね。
それもなすびさんたちの姿に影響を受けて すばらしい事だと思います。
まだまだ 先の見えてこない世界かもしれませんが きっとその子供達が
未来を切り開いてくれるような気がします!
なすびさんの この素晴らしい活動はお父様からの影響もあるのですね。
すばらしいと思います。
ただお母さまを悲しませないよう
これからの活動もくれぐれも慎重に
無理をしないで活躍してくださいね。
2. Posted by Happyばあば   2011年02月11日 13:43
ニュースで見た時も皆さん覇気のない顔されてましたね。
飲み水すらちゃんと確保できないのですから
手を洗うなんて事考えもしなかったことでしょう。
でもなすびさんたちの働きかけでそういう事の大事さにも気づいてもらえれば嬉しいことですね。
子供たちもさらに弱い者への思いやりに目覚めてくれたことは、尽力されたなすびさん達にとって何よりのプレゼントですね。
きっと良くなっていくというか良くなってほしいです。
こちらでハイチの取材をしたカメラマンの方が写真展を開いているので、天候と時間の都合がつけば見に行ってみようかな・・・と思っています。
1. Posted by shinobueakira   2011年02月11日 07:52
地震の前も治安は良くなかったのかもしれませんが、子供たちがなすびちゃん達の活動を見て人間の優しさを感じてくれたのは嬉しい事ですね!
貧しい生活の中でも、このような優しい子供達の目の輝きを見ていると救われるような気がしますね!
やはりなすびちゃん達が救援活動に悲惨な現地へ出かける事の重要性を感じますね!
きっとこの子供達が未来のハイチを復興させることでしょうね!
時間は少しかかるかもしれませんが必ず明るい未来があるような気がします。

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